お知らせ

2020 / 05 / 08  13:33

体の冷え(冷え性)

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「若い頃は寒い冬の時期でも何ともなかったのに、年のせいなのか最近はやけに手足が冷える、体の冷えを感じる」と思われている方もいるのではないでしょうか。

冬の時期はもちろん、暑い夏場でも体が冷えて寒がる人もいらっしゃいます。追い打ちをかけるようにエアコンの利きすぎた室内、加えて室内と外気温の極度の温度差によって、自律神経が乱れ、体調を崩してしまったり、さらに冷感がつよくなったりして悪循環に陥ってしまうこともあります。

人によって「手足が冷える」、「腰回りが冷える」、「全身が冷える」、「足だけが冷える」と体の冷え方は様々です。

人間の体は、神経系、免疫系、内分泌系相互の働きにより、体内環境が一定に保たれています。このことを恒常性(ホメオスタシス)といいます。気温が高すぎたり低すぎたりしても、あまり体温に変化がないのは、この恒常性が働いているからなんです。この神経系、免疫系、内分泌系のバランスが何らかの原因によって崩れてしまうと体温調整機能に影響が生じてしまい、冷えを感じやすくなります。

 

冷え性になる原因

1.自律神経の乱れ

自律神経は血管の運動を介して体温を調節する役割を担います。

寒い時には交感神経が優位に働き、血管がギュッと収縮します。血管が収縮すると血液循環が乏しくなるため、特に手足末端部分は冷えやすくなりますが、血管を収縮させることで「熱」を体の中心部分に留めることができ、深部体温を保つことができます。

一方、気温が高い時には、副交感神経が優位に働き、体に熱がこもらないように血管を拡張させ、血行を促したり、汗をかいて体の熱を外に放散させます。

このように環境が変化しても、体温を一定に保つために自律神経がその時の環境に応じて、適切に血管の運動の収縮と拡張をコントロールして体温を調節しています。

ストレスや慢性疲労などの原因により自律神経のバランスが乱れると、状況に応じて適切な体温調節ができなくなってしまいます。

過剰な交感神経優位な状態は、常時、血管を収縮させ、血行不良を招くため、寒い時はもちろん、暑い時でも手足は冷えを感じやすくなります。体温調節が適切に行わていないため暑い夏は手足は冷える反面、体の中心部分には熱が溜まり、熱中症にかかりやすくなります。

 

2.ホルモンバランスの乱れ

女性はひと月に一回の排卵と生理があります。ホルモンバランスは周期によって変動するため、体の状態はホルモンバラスが変化する度に影響を受けやすく、様々な症状を生じやすくなります。

生理は脳にある視床下部が中枢として働き、視床下部からの指令により卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されます。

視床下部からの指令通りに卵巣からエストロゲンやプロゲステロンが分泌されていれば月経周期は正常に経過して、生理に伴う症状も少ないとされます。

何らかの原因によりこれらのホルモン分泌に異常が生じると生理周期が乱れたり、冷えなど多彩な症状があらわれます。

加齢によって卵巣の機能は衰えていきますが、同時にエストロゲンの分泌も少なくなっていきます。そうなると視床下部からの指令通りにエストロゲンが分泌されないため、視床下部は混乱してしまいます。視床下部にはホルモン中枢だけではなく自律神経系の中枢でもあるため、視床下部が混乱すると、自律神経系にも影響が及び、ホットフラッシュとよばれる冷えやのぼせ、動悸、めまいなどの自律神経症状を引き起こしやすくなります。

 

3.基礎代謝量の低下

基礎代謝の低下は体の冷えと関連しています。

人間は寝ている時でも心拍、呼吸、体温など生命維持のために心臓や肺などの臓器が動いていて、エネルギーが消費されています。

「エネルギーを消費する」という言葉を聞くと、体を動かしている時、運動している時だけにエネルギーが消費されるとイメージされると思いますが、睡眠時や安静にしている時でもエネルギーは消費されています。

このように基礎代謝とは心拍や呼吸、体温の維持など、人間が生きていく上で必要最低限の活動のことを指し、その活動で消費されるエネルギー量を基礎代謝量といいます。

一日の代謝のうち、基礎代謝が占める割合は約7割にも及びます

基礎代謝量は10代、20代をピークに、それ以降は徐々に低下していきます。

体の「熱」は代謝でエネルギーが消費される際に産生されますが、加齢によって基礎代謝が低下すると、「熱」が産生されなくなるので、体を温めることができなくなり、年をとるごとに冷えの症状が現れやすくなります。

筋肉のエネルギー代謝は基礎代謝の約2割を占めるので、筋肉量によっても体が冷えすいかどうか変わってきます。

 

4.運動不足

運動不足も代謝が低下するため、体が冷えやすくなります。

血液は心臓と筋肉の収縮によるポンプ作用によって循環しており、全身すみずみまで血液が循環することによって、体の中心部分だけではなく手足の末端の方まで温めることができるのです。

血液の9割は水分であるため、本来血液は重さによって下肢に溜まりやすいですが、下肢の筋肉が収縮することで足元に溜まった血液を心臓の方へ押し上げ、血液の滞りを防いでいます。

ふくらはぎの筋肉は足部に流れた血液を上方へ押し上げる重要な筋肉のため「第2の心臓」とも言われています。

長時間にわたるデスクワークは、重力によって血液が足元に溜まりやすいうえに、ほとんど動くことがないので足の血液循環は悪くなり、下肢が冷えたり、むくみがでてきやすくなります。

 

男性より女性の方が冷えやすいのは、生理があるためにホルモンバランスが一定ではないこと、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので基礎代謝量が低いためと考えられます。

 

 

冷え性の改善方法

 

運動

激しい運動ではなく、少し汗をかく程度の運動を生活習慣に取り入れましょう。

運動は代謝の向上にもつながりますし、全身の筋肉が使われるため血流が改善されます。

 

ストレスや疲労を溜め込まない

ストレスの蓄積や慢性疲労の状態は交感神経が高ぶり、血液循環が悪くなります。

なるべくストレスを溜め込まず、その都度、好きなこと、楽しいことをして発散させましょう。

 

入浴

入浴は血液の循環がよくなるだけではなく、副交感神経の働きを高めることができます。

熱すぎると交感神経が高まりやすいため、38℃~40℃のぬるめのお湯にゆっくりと浸かってください。

 

食事

それぞれの素材には「属性」があり、からだを温める「熱性・温性」のもの、からだの熱を冷ます「寒性・涼性」、どちらにも属さない「平性」に大別されます。

冷えが強い時には、なるべく「熱性・温性」の素材を積極的に摂取しましょう。

「熱性・温性」の素材には

しょうが、ねぎ、にら、くるみ、鶏肉、唐辛子、ピーマン、サケ、黒砂糖、にんにく、紅茶などがあります。

 

手足末端や全身の冷えを抱えている方の多くは血行不良を伴っています。

ホルモンバランスの乱れ、疲労やストレスによる交感神経の過緊張、運動機能の低下などにより血行不良はおこります。また血行不良があれば冷え性以外に、肩こりや腰痛、手足のしびれ、月経不順、生理痛などの症状を伴いやすくなります。

鍼灸治療は肩こりや腰痛の治療だけではなく、乱れた自律神経のバランスを調節したり、慢性疲労やストレスに対して軽減する効果があります。体の冷えや、その他にも不定愁訴があり、お困りの方はお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020 / 05 / 02  18:05

腰痛(体を前に曲げた時の痛み)

腰痛(体を前に曲げた時の痛み)

デスクワークによる長時間の座位、中腰姿勢での作業、荷物の持ち運び作業など、日常生活では腰に負荷がかかることはたくさんあり、常にストレスにさらされている状態だといえます。長年デスクワークに従事していて、腰が痛くなったことがない人は少ないのではないでしょうか。

長時間椅子に座ったり、繰り返し中腰姿勢になったり、物を持ち上げたりする動作は腰を支える筋肉や椎間板に大きな負荷がかかっています

腰部の筋肉や椎間板を傷めると特に体を前に曲げる、前屈動作時に痛みが生じます。体を前屈して痛みがでる腰の疾患には筋·筋膜性腰痛腰椎椎間板症腰椎椎間板ヘルニアなどがあります。

前屈時痛がある場合には

 

起床後の動き始めが痛く、動いているうちに痛みが軽くなる

靴下がはけない

長時間椅子に座れない

 

などの日常生活動作でも痛みが現れやすいです。

頭からお尻にかけて連なる背骨は横からみると真っ直ぐではなく、緩やかな彎曲を描いています。そして背骨には上から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎と名前がついています。頚椎は前弯、胸椎は後湾、腰椎は前弯していて、このなだらかな彎曲があることで地面から伝わる衝撃を吸収し、脳や内臓を保護しています。

腰椎が適度に前弯している場合は安定性が増すため、椎間板や腰周辺の筋肉にかかる負荷は少ないとされますが、腰の前弯がなかったり、あるいは後湾位(腰が後に丸まった状態)になっている場合は不安定な状態になるため、椎間板や筋肉へのストレスは大きくなり、痛みや損傷をおこしやすくなります

 

長時間の座位

猫背姿勢

ハムストリングスの柔軟性の低下

体幹筋機能の低下

大胸筋や腹筋群など体前面にある筋肉の柔軟性低下

足部のアライメント異常など

骨盤のアライメント不良

 

これらの要素は腰椎を後湾位にさせ、筋肉や椎間板を損傷しやすい原因にもなります。

長期間腰痛を患っていて慢性化している場合、これらの要因が背後に隠れていることもあります。その結果、力学的なストレスが腰にかかり続けているために腰痛がなかなか良くならないということもあります

腰痛の病態は様々あり、原因も人それぞれ違います。もちろん原因によって治療法も異なり、筋の柔軟性向上、関節可動域の改善、筋力の向上、筋緊張の緩和などのアプローチ方法がありますが、どの治療方法を優先的に行ったら良いかは機能評価に基づいて選択されます。

どの部位・症状でも同じことは言えますが、痛みは期間が長ければ長い程、それだけ治療に要する時間はかかりやすくなります。筋疲労を少しでも感じている方、慢性腰痛を抱えている方など腰の不調を抱えている方は一度ご相談ください。

 

 

 

2020 / 04 / 29  16:45

5月(祝日)の診療時間のお知らせ

5月(祝日)の診療時間のお知らせ

5月の祝日は時間を短縮して診療致します。

5月3日 9:00~14:00

5月4日・5日・6日 9:00~17:00

よろしくお願い致します。

 

2020 / 04 / 25  17:48

腰痛(腰を後ろに反った時の痛み)

腰痛(腰を後ろに反った時の痛み)

 生涯で約8割の人が腰痛を経験すると言われています.

前かがみになると痛い、長時間椅子に座ると腰が痛くなってくる、仰向けになると腰に痛みがあるなど、人によって腰痛の種類や原因は違うため治療法もそれぞれ異なります。

腰の痛みの出方、種類は大まかに4つのパターンがあります。

 

1.体を前に曲げた時(前屈痛)

2.体を後ろに反った時(後屈時痛)

3.体を回旋した時(回旋時痛)

4.体を横に倒した時(側屈時痛)

 

これらの動作のうち、どの動作時に痛みが生じるかで原因は異なってきます。もちろん人によっては前屈、後屈両方とも痛みが生じることもあれば、4つの動作すべてに痛みがでる人もいると思いますが、特に体を前に曲げた時の方が痛いのか、それとも体を後ろに反らした方が痛いのかで治療法も変わってきます。

 

今回は体を後ろに反らした時に生じる腰痛についてお話します。

体を後ろに反らした時にでる痛みは椎間関節(上の椎骨と下の椎骨の連結部分)の痛み仙腸関節性の痛み、もしくは筋・筋膜性の痛みが考えられます。また腰椎椎間関節症、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎すべり症などの疾患では後屈時に痛みがあります。

後屈時痛がある場合、加えて他に、

 

  • 長時間立っていると腰が痛くなってくる。
  • 座っている状態から立つ時の痛みが強い
  • あおむけで寝られない
  • 時々足にしびれがある

などの症状があらわれやすいです。

 

後屈時痛の原因

 

反り腰の姿勢(腰椎の過前弯と骨盤の前傾)

反り腰は腰椎の関節の部分に過度な圧縮ストレスがかかりやすくなるため、関節周辺の組織に炎症が生じやすくなります。

股関節前面にある腸腰筋大腿筋膜張筋大腿直筋や背中にある脊柱起立筋の柔軟性低下は反り腰の原因になります。

その他に体が柔らかい人、妊娠中や出産後の人は反り腰になりやすく、腰痛の原因になります。

 

胸椎及び胸郭(肋骨で覆われる部分)の可動性低下

体の曲げ伸ばし、特に体を後ろに曲げる動作というのは、まず最初に頭や首が後屈して、そのあと胸部、腰部の順に後屈し、腰部の後屈に伴って骨盤は前方に移動しながら後傾していきます。体が全体的に弓なりのような形になるのが理想的な後屈動作ですが、胸椎や胸郭の可動性が低下している場合、胸部の後屈動作できないため、腰椎がその分過剰に後屈を強いられます。

日常生活でそんなに大きく後ろに反らすことは少ないと思いますが、歩いたり、物を上に持ち上げたりと日常生活動作のなかで体の伸展動作は軽微ながらおこなっています。胸部が伸展できないことで腰部へのストレスが日ごろから常にかかり、この小さなストレスの蓄積が腰に痛みや炎症を引き起こす要因になります。

また腰椎が過度に後屈を強いられると関節の部分に過剰な圧縮ストレスがかかるため、炎症を引き起こしやすくなります。

胸椎伸展可動域の低下は後鋸筋の筋力低下大胸筋、外腹斜筋などの体前面の筋柔軟性低下によっておこります。

 

体幹筋力の低下

特に反り腰の人や後屈時で痛みが生じやすい人は体のバランスに関わる腹横筋、横隔膜、骨盤底筋、多裂筋の筋力が低下していることが多いです。これらの筋力がないと脊柱を支えることが困難になるため、腰に負荷がかかりやすくなります。

 

これらの他にも様々な原因が考えられますが、特に後屈時に腰痛を生じる人の場合、胸椎の伸展可動域の低下股関節前面の筋柔軟性の低下体幹筋力の低下が多くみられます。この場合の治療は痛みがある周囲の筋肉を柔らかくしても治りません。

腰痛の原因は人によって違い、関節の可動性が低下している人、筋力がない人、もしくは原因が複数ある人もいるため、人それぞれ評価をしっかり行い、治療法も必要に応じて運動療法や手技療法、鍼灸治療を組み合わせて施術する必要があります。長く腰痛を患っていて治るのを諦めている方、腰痛で日常生活に支障をきたしていてお困りの方は一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020 / 04 / 22  09:30

めまいについて

めまいについて

疲れがやストレスを抱えている時に突然目の前がぐるぐると回るようなめまいがしたり、立ちくらみや身体がフワフワ宙に浮くような経験をしたことはないでしょうか。

平衡感覚をつかさどる前庭機能や自律神経の機能が何らかの原因により一時的に低下することでめまいが現れやすくなります。

めまいとは実際自分や周囲が動いていないのにもかかわらず、周りがぐるぐると回るように見えたり、足元がフワフワして体がふらつくなど動いているように感じられることをいいます。

 

 

 耳の奥の内耳というところには三半規管耳石器があります。この両者をあわせて前庭と呼び、バランス感覚(平衡感覚)の役割を担っています。

三半規管は半円形の半規管が三つあり、中は内リンパ液で満たされています。頭や体が回転すると三半規管のなかにある内リンパ液が動き、三半規管の神経を刺激することで回転性の動きを感知します。

耳石器は三半規管のすぐ真下(根本)に存在します。耳石器は神経細胞から感覚毛が生え、感覚毛の上部にはカルシウムの細かい耳石が多くついている構造になっています。耳石は体の直線的な運動で動き、耳石が動くことによって感覚毛を刺激して、体の動きや傾きを感知します。主に耳石器は重力、体の水平方向や垂直方向の動きを感じとります。

 

めまいには大きく分けて周囲がぐるぐると回るような回転性のめまいと足元がフワフワして体が宙に浮いているような浮動性のめまいがあります。

回転性のめまいは良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、前庭神経炎などの内耳に原因があることが多く、浮動性のめまいは脳卒中脳腫瘍が原因でおこります。

 

良性発作性頭位めまい症

めまいを引き起こす原因で最も多いとされています。特徴的な症状は体位変換時、ある特定の方向へ頭を動かした時に生じる回転性のめまいです。めまいが強いため、吐き気や嘔吐などの自律神経症状を伴うこともあります。中高年の女性に多く、横向きなど長時間同じ姿勢を保ち続けて寝ることによって生じやすくなります。

本来、三半規管には耳石は存在しませんが、何らかの原因で耳石器の耳石が感覚毛から剥がれ落ちて、三半規管の中に入り込んでしまうことがあります。頭を傾けたりすると三半規管のなかに溜まっていた耳石が動き、それと一緒に三半規管の中のリンパ液が動くことによって、神経を刺激してめまいが生じてしまうのです。

強い回転性のめまいのため、重い病気を疑ってしまうこともありますが、この疾患は体を動かした時にのみ生じるめまいであり、良性です。

 

メニエール病

めまいの原因として多い疾患の一つです。中高年の女性に多く、回転性のめまいを生じますが、めまいだけではなく耳鳴りや難聴、耳閉塞感を伴います。反復性があり、繰り返し症状が現れます。

はっきりとした原因はわかっておりませんが、ストレスや疲労など何らかのきっかけで三半規管の中の内リンパ液が増えて(水ぶくれ)しまい、過剰なリンパ液が神経を刺激してしまうためにめまいが引き起こされます。この疾患は病変が三半規管だけではなく、音を感知する蝸牛(内耳の一部)にも及ぶので耳鳴りや難聴、耳のつまり感を伴うのが特徴です。

 

突発性難聴

その名の通り突発的に強い難聴を引き起こし、耳鳴りや耳閉塞感を伴います。めまいを生じることも少なくありません。症状がメニエール病と似ていますが、メニエール病はめまいが反復的におきるのに対して突発性難聴はめまいが繰り返し起こることはありません。

 

前庭神経炎

三半規管や耳石器で感知された体の傾きや動きの情報は前庭神経を通じて脳に伝えられます。この前庭神経に炎症が生じると、強いぐるぐるとした回転性のめまいを生じます。前庭神経炎は風邪を引いた後に生じることが多いため、ウイルスが神経に感染することで生じると言われています。

 

 

 脳梗塞や脳出血、脳腫瘍によるめまい

脳の病気が原因でおこるめまいは、体が宙に浮いているようなフワフワとした浮動性のめまいが多く、その他に激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、飲み込むのが難しいなどの症状を伴います。脳幹や小脳は体のバランスを調節しているため、これらの部分に腫瘍や出血をおこすとめまいを生じます。

 

その他の原因で起こるめまい

 

・心因性めまい

疲労やストレスもめまいが生じる原因になります。疲労や精神的ストレスの蓄積は脳に過剰な負担を強いることになり、その結果脳の混乱を招き、めまいを引き起こしやすくなります。また、これらの要因は自律神経系のバランスも乱しやすく、特に交感神経優位の状態になります。交感神経優位の状態が長く続けば、さらなる疲労増大にもつながり、適切な血管の拡張と収縮の運動ができなくなるため、血行不良を招きます。その結果バランス感覚を司る前庭や感覚情報を統合している脳に十分な栄養や酸素を供給することができなくなり、めまいが生じやすくなります。

 

 

・自律神経性失調症によるめまい

自律神経失調症に多い、急な立ち上がりや起き上がりの時に生じるめまいや立ちくらみは副交感神経と交感神経が適切なスイッチの切り替えができなくなっているためにおきます。通常立ち上がる時や起き上がる時は、血液が重力によって足の方へ下がらないように交感神経が適切に働くことで、血圧を維持して脳血流を一定に保っています。様々な原因によって副交感神経と交感神経のスムーズなスイッチの切り替えができないと起き上がったり、立ち上がったりしたときに脳を循環している血液が重力によって下がってしまい、立ちくらみやめまいを生じてしまうのです。自律神経失調症は精神的ストレスで起こることも多いため、自律神経性のめまいは心因性のめまいと重なってでていることもあります。

 

・加齢によるめまい

脳には目からの視覚による情報、内耳からの平衡感覚の情報、全身の筋肉や関節からの“手足や身体の位置”“関節の曲がり具合”などを感知する深部感覚の情報が送らてきます。脳はこれらの情報を統合して、全身の筋肉に指令をだすことによって体のバランスや姿勢をコントロールしています。

加齢によって徐々に体の機能は低下していきますが、機能低下が顕著にみられるのが三半規管や耳石器、前庭神経の老化による平衡感覚(バランス感覚)の低下です。

三半規管、耳石器、前庭神経の機能低下は体の傾きや位置情報を脳に正しく伝えることができなくなるため、その結果脳が混乱してしまい、めまいが起きてしまうのです

 

めまいやふらつきがある場合の多くは特に首や肩の筋肉が過緊張を起こしています。

頭を地面に対して垂直に立たせなければいけないため、内耳や目から得られる情報に基づいて首肩周辺の筋肉を収縮させて頭の傾きを調節しています。この一連の調節は無意識下で行われていて、目、前庭(三半規管、耳石器)、肩首の筋肉は反射回路でつながっています。したがって三半規管や耳石器に障害が生じたりすると肩首の筋肉も緊張して硬くなりやすく、また筋肉が過緊張すれば内耳にも影響を及ぼしやすくなります。よって肩首の筋肉の過緊張もめまいを引き起こす一要因でもあり、めまい感を増強している原因にもなります。

めまいに対しての治療は目の周辺や首肩周辺の筋緊張をとって血行改善を目的に施術していきます。また自律神経の乱れもめまいの原因になりますので患部周辺だけではなく、患者さんの体の状態に応じて全身にアプローチしていきます。原因にもよりますが、めまいは薬の服用だけでは完全に治らないケースも少なくありません。めまいでお困りの方はお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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