鍼灸適応症

中医学では人の体は「気」·「血」·「水」で構成しているという考え方があります。「気」とは生命活動の原動力であり、体を動かす、体を温める、病原菌やウイルスから体を守るなどの役割を担います。そして「血」は各組織・器官に栄養を運び、老廃物を集め排出する働きがあります。「水(津液)」は血液以外の体液のことで体を潤す、熱を冷ます、関節の動きを滑らかにしたりします。これら「気」「血」「水」の三者が過不足なく、スムーズに全身を巡っていれば身体や精神は良好で健康を保つことができます。しかし、何らかの原因により「気」「血」「水」が不足したり、流れが滞ってしまったりすると体内のバランスが乱れ、身体と心に変調をきたしやすくなります。病気をはじめ、病気とまではいかないが体に生じる不調や不定愁訴は「気」「血」「水」に異常が生じている状態であるといえます。鍼灸はそのような機能失調に対して気·血·水の状態を整え、五臓六腑の機能を向上させることができます。

また体表への鍼灸刺激により体の反射回路が活性化し、自律神経系や免疫系、内分泌系、脳神経系などにも作用し、自然治癒力(免疫力)を高める効果が期待されています。

こんな方におすすめです

  • 体の調子が悪くて様々な検査を受けたが原因がわからず悩んでいる
  • 症状が長く続いたり、繰り返すもの
  • 特に体調は悪くないかが日々の健康管理に
  • 不妊症、不眠、食欲不振、体が冷える、だるい、めまい、イライラする、自律神経失調症などの症状でお悩みの方

WHO(世界保健機関)では次に掲げる疾患に鍼灸が適応であると認めています。

神経系疾患 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患 気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分秘系疾患 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
生殖、泌尿器系疾患 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
耳鼻咽喉科系疾患 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

上記にない症状で悩んでいる方も気軽にご相談ください。

和養鍼灸院
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