お知らせ

2023 / 05 / 18  07:00

頭部前方姿勢による身体への影響

2211872_m.jpg

慢性化した肩こり、頭痛、疲れ目、筋肉疲労による倦怠感など、特に午後になるとこのような症状が繰り返し現れることがあります。症状が一時的なもので再発しなければ問題ありませんが、肩こりや首の痛み、頭痛が慢性的に繰り返し現れる場合、頭部前方姿勢になっていることも考えられます。

頭部前方姿勢とは簡単に言うと頭が肩より前にでている姿勢のこと。
頭部前方姿勢になってしまう原因としては日頃からの姿勢の癖もありますが、デスクワークやスマートフォン操作の長時間にわたる作業が深く関わっています。
集中して画面を見続けるあまり、自然に頭が前のめりになってしまい、気がついたら頭部前方姿勢になっていたということがよくあるかと思います。VTD作業が多いこの時代ならではの特徴的な姿勢とも言えます。

頭の重さは約5~6㎏、ボーリング玉ぐらいあり、その重たい頭を首や肩で支えています。しかし頭が前に傾くことで、頭の重量の倍以上の負荷が首肩にかかると言われています。
頭部前方姿勢は頭が前に傾いている状態であるため、首や肩の組織には常に約10㎏~30㎏の負担がかかり続けていると予想されます。
デスクワークやスマートフォン操作の長時間作業によって生じる頭部前方姿勢を繰り返しとっていると普段の姿勢にも影響してしまいます。この姿勢が常態化してしまうと首肩への負荷がかかり続けているため、常に疲労感もあり調子が優れない状態に陥りやすくなります。

 

頭部前方姿勢では

  • 首の痛みや肩こり
  • 慢性化した緊張型頭痛
  • 筋肉疲労による倦怠感
  • 疲れ目、かすみ目、目の奥の痛み
  • 顎関節の痛み
  • 嚥下機能(食べ物を飲み込む機能)障害による誤嚥

などの様々な症状を引き起こします。

 

1)前方に偏位した頭を首や肩の筋肉が支えているため、筋肉に疲労が蓄積します。
後頭下筋群、肩甲挙筋、僧帽筋、板状筋、半棘筋、菱形筋が疲労して硬くなると肩こりや痛みが生じやすくなります。

 

2)首周辺の筋肉、特に半棘筋、板状筋、後頭下筋群の過緊張は大後頭神経や小後頭神経を圧迫するため、後頭部に電気が走るようなピリッとした痛みが生じます。また首肩の筋肉は筋膜を通じて頭蓋骨に繋がっているため、首肩の筋緊張が筋膜を介して頭蓋骨に伝わると頭全体が圧迫されたような痛み、ハチマキで締め付けられるような痛みと表現されることが多いです。

 

3)首周りの筋緊張により大後頭神経が圧迫されると、三叉神経にも影響を受けることがあります(大後頭神経三叉神経症候群)。
三叉神経は眼や鼻、顔などの知覚をつかさどっており、三叉神経に影響が及ぶと目や前頭部、頬、顎周辺などに痛みを感じます。

 

4)頭部前方偏位があると顎関節を動かす咬筋や側頭筋、外側翼突筋の張力のバランスが乱れやすく、適切に顎関節が動かせなくなります。その結果顎関節に異常な動きが生じ、口を動かす度に顎関節の軟骨組織に圧迫負荷がかかるため顎関節に痛みが生じるのです。

 

5)頭部前方姿勢による嚥下機能障害はご年配者に多い症状です。
頭部前方偏位があると舌骨の動きに悪い影響を及ぼします。舌骨とは下あごと喉ぼとけの間にあるU字の形をした小さな骨です。飲食物を飲み込む際、舌骨が筋肉の作用により上方へ移動することで気管の入口を塞ぎ、飲食物を食道へ送り込むことができます。頭部前方偏位は舌骨周辺の筋張力のバランスを乱すため、舌骨の正常な運動が妨げられます。そうなると飲食物が食道に送り込まれず、気管に流入してしまうということが起こります。その結果、むせやすい、せき込む、飲み込みづらいというような症状が現れやすくなります。

 

頭部前方偏位になりやすい姿勢

  • 背中が丸まっている(猫背)
  • 腰の前弯がない
  • 反り腰
  • お腹を前に突き出した姿勢

これらの姿勢は頭部前方偏位を助長する原因になります。
理想的な立位の姿勢は横から見た時に頸椎から腰椎までなだらかな生理的な湾曲があり、耳垂(耳たぶ)-肩-股関節-膝-外果(外くるぶし)を結ぶ線が一直線なっている状態です。この状態であれば筋肉への負担は少なく、効率的な姿勢だといえます。
首肩まわりの症状は仕事による影響も大きいですが、なかには仕事がない休日にも関わらず症状が消えず残っていることがあります。そういう場合、上記した姿勢になっているケースも多く、頭部前方姿勢が固定化されている可能性があります。
筋疲労があり筋肉が硬くなっていれば、緩めれば症状は軽くなりますが、その効果は一時的なもので、頭部前方姿勢になっているとすぐに痛みや凝りなどの症状は再発します。
固定化した頭部前方姿勢になっている場合、胸郭の柔軟性の低下頸部深層筋の筋力低下など様々な原因が関わっており、人それぞれその原因は異なります。
症状がなかなか良くならず残っていると、仕事効率も悪くなりやすいですし、日々の生活もスッキリとしないですよね。頭部前方偏位によって生じる症状は慢性化しやすく、この状態をほっといてしまうと頸椎や椎間板、神経根などの組織にも負荷がかかり、様々な疾患につながることもあります。 毎日繰り返し起こる首や肩周辺の症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。

2023 / 04 / 14  08:00

体の不調と脾胃の関係

お腹と脾胃の関係

私たちの体は食事から得られる栄養素により作られています。日頃から栄養バランスのいい食事を心がけることも大事ですが、加えて胃腸がしっかり働き、栄養素を取り入れることで体の組織が作られたり、あらゆる生理機能を維持することができます。
胃腸の調子が悪くなると一般的にお腹の張りや痛み、下痢などの胃腸症状が現れることが多いですが、同時に口内炎、身体のむくみ、肌の荒れ、全身倦怠感など一見胃腸の不調とは関係ないような症状も現れることがあります。
これらの症状は五臓六腑の「脾」と「胃」に関連性があり、脾胃の機能低下が原因で引き起こされてるからなのです。

 

「脾」と「胃」とは

そもそも五臓六腑とは中医学の内臓にあたり、私たちが認識している現代医学の内臓とは少し概念が異なります。
五臓六腑とは端的に言うと、実物としての臓器を指しているのではなく、生命維持に必要な生理機能を分類し、それぞれの機能に内臓の名称をつけたものになります。
そして五臓六腑は眼や鼻、耳、口などの感覚器、体表部の爪、肌、筋肉などの組織とも繋がっており、五臓六腑の状態はこれらの組織に反映されます。
「脾」は特に口唇や肌肉と密接に繋がっており、脾の状態に応じて口唇や肌肉の色、ツヤ、肉つきが変化します。

 

「脾」の働き

脾の主な機能として「運化作用」「昇清作用」「統血作用」があります。

  • 「運化作用」
    「運化」とは飲食物を気血津液に変える「転化」と気血津液を全身に運ぶ「運送」の二つの意味を有しています。
    脾の働きは飲食物を消化吸収して、そこから気血を作り出します。そして肺を通じて気血を全身に運び、各組織を滋養します。
    この飲食物から体に必要な気血をつくり、全身に輸送するという脾の機能のことを運化作用といいます。
    また脾は飲食物から水(津液)を吸収をし、全身に散布するという水分代謝の働きもしています。
  • 「昇清作用」
    脾の機能には気や血を上に押し上げるという働きがあり、このことを昇清作用といいます。

    運化作用によって飲食物から作り出された栄養素は肺に運ばれますが、栄養素を胃から上部にある肺へ押し上げる現象は昇清作用によるものです。
    また重力下でも内臓や器官が下がらないように定位置につなぎとめているのも「昇清作用」によるものなのです。
  • 「統血作用」
    統血とは血液が漏れ出ないように血管内に留める働きのことをいいます。脾の働きによって飲食物からつくられた気を血管に送ることにより、血液が漏れ出ないように、血管を引き締め、円滑な血液循環をサポートしています。

 

「胃」の働き

  • 摂取した飲食物を受け入れる(受納)
  • 受納した飲食物を脾とともに消化(腐熟)吸収を行い、吸収されないで残った飲食物の粕(濁)は小腸に送られます。
    この胃に残った粕(濁)を下部の小腸に下す働きのことを降濁作用と呼びます。胃は濁を小腸に送ることで新たに飲食物を受け入れることができます。

 

脾胃が不調に陥りやすい原因

  • 暴飲暴食
  • 生もの、甘いもの、脂っこいもの、冷たい飲食物、飲酒などの過剰摂取
  • 過労やストレス
  • 思い悩みすぎ

 

脾胃不調のサイン

脾胃は食べ物に影響を受けやすく、味が濃いものや甘いもの、脂っこいもの、冷たいものなどの過剰摂取は脾胃に負担を与えてしまいます。

脾が弱ると…
脾の不調は「運化作用」「昇清作用」「統血作用」が低下し
食欲不振、腹部膨満感、易疲労、全身倦怠感、身体のむくみ、内臓の下垂、下痢、不正出血、血尿、血便、月経過多を引き起こします。

また脾は口唇、肌肉と密接に繋がっているため、脾が弱るとこれらの組織の状態も悪くなり、味覚異常、口内炎、肌肉がやせ細るというような症状がでます。

 胃が弱ると…
飲食物を受け入れるという働き(受納)に異常が生じ、消化吸収が妨げられたり、消化された飲食物を小腸に送り出す降濁作用が低下するため腹部膨満感、腹痛、胸や胃のつかえ感、呑酸、胸やけ、げっぷ、しゃっくりなどの症状が現れます。 

このように脾胃の不調はお腹の調子だけではなく、全身にも影響を及ぼします。
体温を上げる、免疫機能を発揮する、内臓の働きを促すなどあらゆる体の生理機能は気と血の働きによるものなので、飲食物から気血をつくる脾胃は体の健康を維持する上でとても大事な臓腑なのです。
そのため中医学では脾胃を中心に考え、弱った体の状態をみていきます。鍼灸では脾胃に関連する経絡にアプローチすることにより脾胃の状態を整え、症状を改善することが期待できます。

とはいえ脾胃の健康を保つのには日々の生活で負担をかけないように養生することがとても大切。
脾胃の健康は体の健康につながります。

 

 脾胃を養生するポイント

  • 暴飲暴食しない
  • 味が濃いもの、脂っこいものを食べすぎない
  • なるべく生ものを避け、加熱したものを食べる
  • 冷たい飲料水ではなく、常温か温めた飲料水を飲む
  • 適度な運動をして、消化機能を促す
  • 考えすぎたり、悩みすぎないようにする

 

2022 / 04 / 08  06:00

胃の不調(機能性ディスペプシア)

22260601_m.jpg

胃の状態が悪いと食欲が減ったり、食べ始めたばかりなのにすぐにお腹いっぱいになったりして、思うように食が進まないことがあります。
食べたいのに食べられないというのは時にストレスを感じますよね。
思い浮かぶ胃の病気は胃潰瘍、胃がん、急性・慢性胃炎などがありますが、中には原因となる疾患がないのに胃に不調を抱えることがあります。
病院で内視鏡や血液検査などを受けても異常がなく、胃の機能に原因がある場合のことを「機能性ディスペプシア」と呼びます。
「ディスペプシア」とはギリシア語に由来し、“消化不良”を意味します。
機能性ディスペプシアという言葉は聞き馴染みがないため、めずらしそうな病気と感じる人もいるかと思いますが、機能性ディスペプシアは成人の4人のうち1人は3か月に一度は経験しており、胃の不調で医療機関に受診される4~5割の人は機能性ディスペプシアといわれていて、めずらしい病気ではありません。

 

機能性ディスペプシアとは

胃の痛み、お腹の張り、もたれ感などの胃の症状があり、医療機関で内視鏡検査などをしても、とくに原因となる病気が見つからないものをいいます。
これらの症状が少なくとも6か月以上前からあり、ここ3か月は持続してるものをいいます。
機能性ディスペプシアは胃の組織そのものに異常(潰瘍や炎症など)があるわけではなく、胃の消化や運動などの機能に異常が生じている状態です。

主症状
 ・食後のもたれ感
 ・早期飽満感(食べ始めてすぐにお腹の張りや圧迫感)
 ・心窩部痛(みぞおち辺りの痛み)
 ・心窩部灼熱感(みぞおち辺りの焼けるような不快感)

 

胃の機能

  1. 口から入った食べ物は食道を通り、胃に入ります。その時胃は食べ物の量に応じて膨らみ、より多くの食べ物を受け入れることができます。
    このことを適応性弛緩といいます。
  2. そして胃に入った食べ物はしばらく胃に留まりますが、その間に胃の蠕動運動により食べ物は胃酸や消化液と一緒に攪拌され、吸収されやすい状態になります。
  3. その後、食物は胃の規則的な蠕動運動により十二指腸に運ばれます。(胃排出)

 

 

機能性ディスペプシアの要因

機能性ディスペプシアは

  • 適応性弛緩の異常
  • 胃排出の異常
  • 胃の知覚過敏

    によって生じると考えられています。

適応性弛緩の異常
食物が胃に入ってきても胃が拡がらないために少量で満腹に感じたり、胃の内圧上昇に伴いお腹の張りや痛みを生じやすく、食欲不振につながる原因となります。

胃排出の異常
胃液によって消化されやすい状態になった食物は胃の蠕動運動によって十二指腸に運ばれますが、何らかの原因によって胃の蠕動運動に異常をきたすと、食べ物が十二指腸へスムーズに排出されなくなってしまうことがあります。その結果、胃に食物が長時間留まってしまうので食後のもたれ感や不快感、胃の内圧上昇による痛みを引き起こしやすくなります。

胃の知覚過敏(内臓知覚過敏)
健康な人では痛みを感じない程度の刺激が機能性ディスペプシアの場合、痛みとして感じてしまうことがあります。
胃に知覚過敏があると食事や胃液の分泌によって胃の張りや痛み、みぞおち辺りの灼熱感を感じやすくなります。

 

これらの機能異常がおこる原因として多いのは

  • 遺伝や幼少期の環境要因
  • 気質的要因
  • 精神的ストレス
  • ピロリ菌感染後後遺症
  • 過食や高脂肪食を中心とした食生活

    などがあります。

 

<脳腸相関>

脳と胃腸は神経系、内分泌系、免疫系を通じて密接につながっており、これらの伝達経路によって脳と消化管双方の間で情報のやりとりがおこなわれています。
ストレスを感じるとお腹が痛くなったり、
逆に胃腸の状態が悪いと不安感やストレスを感じるのは脳と消化管がお互いに影響を及ぼし合っていることを示しています。
とくに消化管は自律神経を介して脳とつながっているため、疲労過多や精神的ストレスが強いと自律神経のバランスが乱れ胃腸の機能に異常が生じやすくなります。実際うつ病や不安障害を抱える方は不眠に次いで胃腸症状の割合が多いようです。
機能性ディスペプシアの方は副交感神経活動(体がリラックスしている時に働く)が低下し、相対的に交感神経活動(緊張している時に働く)が亢進している状態になっていることが多く、胃腸は常に緊張状態におかれています。
このように自律神経のバランスが乱れることにより胃の貯留機能(適応性弛緩)の異常や蠕動運動の異常を引き起こしやすくなります。

 

これまでに疲労の蓄積やストレスにより胃の不調を感じ、食欲が一時的に落ちたという経験をした方もいらっしゃると思います。これらの症状が一過性で落ち着けばいいのですが、胃の不調が長期にわたり続くと食事を満足にとれることができないため、ストレスが溜まっていくという悪循環に陥ってしまい、日常生活に影響を及ぼしてしまうことさえもあります。
美味しいものや自分の好きなものを食べることは楽しみの一つでもあるし、お腹の調子を気にせず食べたいですよね。

  • 原因不明の胃の痛み
  • 食欲がわかない
  • 少量でお腹いっぱいになってしまう
  • 胃のもたれ感

など胃の不調でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

2022 / 04 / 03  06:00

臨時休業のお知らせ

臨時休業のお知らせ

 

4月4日(月)は臨時休業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

2021 / 11 / 23  06:00

坐骨神経痛

4321597_l (1).jpg

坐骨神経は腰臀部から太もも、足に向かって走る太くて長い神経です。坐骨神経が何らかの原因によって圧迫や牽引ストレスがかかることによって、腰から足にかけて痺れや痛み、足の感覚マヒなどの症状が現れます。

坐骨神経痛は会話の中でも、度々聞く言葉ですが、病名ではなく、腰から足にかけての痛みや痺れなどの総称をいい、「症状」を意味します。

 

坐骨神経の走行

坐骨神経は腰椎からでる神経仙骨から出る神経で構成され、おしりから太ももの後ろを下っていきます。そして膝裏の上辺りでそのままふくらはぎへと下る神経と、前に回って脛を下行する神経に枝分かれします。
枝分かれした神経はそれぞれ

・ふくらはぎ→内くるぶしの後ろ→足の裏→足指

・脛→外くるぶし周辺→足の甲→足指

を走行しています。

 

坐骨神経痛の症状

坐骨神経は

・脚の筋肉を動かす運動神経

・脚の触覚、温度覚などを感知する感覚神経

・血管を広げたり、収縮させたりして血液循環をコントロールする自律神経

で構成されています。

そのため坐骨神経に障害を受けると、これらの神経に異常が生じるため、痛みや痺れだけではなく、脚の筋肉の萎縮や思うように足が動かせなくなったり、足が冷えやすくなるなど様々な症状が現れます。

坐骨神経痛は坐骨神経が走行している部分であればどこでも生じます。

・お尻から太ももの後ろに痛みや痺れ

・膝の裏、くるぶしの痺れ

・ふくらはぎや脛が締め付けられるような痛み

など人によって症状は様々で違います。

神経痛の特徴として安静時痛があります。
坐骨神経痛は座って休んでいる時や寝ている時でも脚の痛みや痺れを感じることが多く、人によっては動いている時よりも、むしろ安静時の方が坐骨神経痛を強く感じられる人もいます。

 

●足がもつれたり、なんでもない段差につまずきやすくなる

●痛みや痺れだけではなく、脛や足を触られても感覚がない、もしくは触ると一皮覆いかぶさっているような感じで感覚が鈍い

●ふくらはぎや脛の筋肉が凝りやすい、ふくらはぎがよくつる

●長く歩き続けると足に痺れや痛みが強くなる

●脚の冷え、灼熱感

このような症状が日常生活で感じられます。

 

坐骨神経痛の原因

⒈腰椎椎間板ヘルニア
坐骨神経痛が生じる原因として最も多いと言われています。椎間板ヘルニアによって腰椎から出る神経が圧迫されるため、坐骨神経痛が生じます。
前かがみや長時間の座位で症状を引き起こします。

⒉脊柱管狭窄症
60代以降に多く、腰椎や周りの組織の変性によって、背骨の中の神経の通り道である脊柱管が狭くなります。
腰椎の部分の脊柱管や椎間孔が狭窄することで神経が圧迫されて、発症します。
しばらく歩いていると、脚が痺れたり、感覚が麻痺してくるなどの特徴的な症状があります。

⒊梨状筋症候群
坐骨神経はお尻の部分で梨状筋の近くを走行しています。
何らかの原因によって梨状筋の柔軟性が低下すると坐骨神経が圧迫されるために、発症します。

その他にも腰椎分離すべり症、側弯症、股関節疾患の手術後、仙腸関節炎、腰椎骨盤腫瘍などが原因で坐骨神経痛が発症することもあります。

 

一般的に坐骨神経痛で最も多いのが腰椎椎間板ヘルニアと言われています。腰椎椎間板ヘルニアが原因でおこる坐骨神経痛はヘルニアの大きさにもよりますが、大体は脚の痺れや痛みが強く現れ、なかには歩行や睡眠障害など日常生活にも支障をきたします。痛みや痺れ、麻痺が軽い場合はヘルニアによる影響もなくはありませんが、むしろ腰臀部のアライメント不良の影響や股関節の柔軟性が低下していたり、仙腸関節の不安定性などが原因で坐骨神経痛が生じている場合もあり、ヘルニアとは関係ない部分が原因で発症しているケースもあります。
その場合、腰臀部筋の緊張をとり股関節の柔軟性を向上させたり、腰に負担がかかるような姿勢を修正させたりして体のコンディショニングを整えてあげることで、坐骨神経痛を緩和することができます。
一概には言えませんが、腰椎椎間板ヘルニアの他に脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、変形性腰椎症などの運動器疾患により生じていると思われる坐骨神経痛のなかには実は、その疾患が原因ではなく、身体のコンディショニング不良が原因であることが多いように感じます

鍼灸には神経の興奮をある程度抑える効果があり(鎮静)、痛みや痺れを軽減することができます。加えて筋肉の過緊張を緩和して、血液循環の改善も期待できます。
当院では鍼灸施術に加えて、身体のコンディショニングを整えるために手技や運動療法などを行い、多角的な視点でアプローチをして症状の緩和をはかっています。 もし長期間にわたり坐骨神経痛でお悩みの方がいましたらお気軽にご相談ください。

1 2 3 4 5 6 7
和養鍼灸院
〒274-0063
千葉県船橋市習志野台2-16-12サンハイツ103

TEL. 047-401-9131

受付時間
平日9:00〜19:00 土曜日9:00〜13:00 第2,4木曜日9:00〜13:00 (定休日:日・祝)
※日曜日は不定休でやっております