和養鍼灸院
https://wayou-sinkyu.com
2024-03-19T11:25:51+09:00
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2023-05-18T07:00:00+09:00
頭部前方姿勢による身体への影響
https://wayou-sinkyu.com/info/5156175
<p><span style="font-size: 12pt;">慢性化した肩こり、頭痛、疲れ目、筋肉疲労による倦怠感など、特に午後になるとこのような症状が繰り返し現れることがあります。症状が一時的なもので再発しなければ問題ありませんが、肩こりや首の痛み、頭痛が慢性的に繰り返し現れる場合、頭部前方姿勢になっていることも考えられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頭部前方姿勢とは簡単に言うと<span style="color: #ff0000;">頭が肩より前にでている姿勢</span>のこと。<br />頭部前方姿勢になってしまう原因としては日頃からの姿勢の癖もありますが、デスクワークやスマートフォン操作の長時間にわたる作業が深く関わっています。<br />集中して画面を見続けるあまり、自然に頭が前のめりになってしまい、気がついたら頭部前方姿勢になっていたということがよくあるかと思います。VTD作業が多いこの時代ならではの特徴的な姿勢とも言えます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頭の重さは約5~6㎏、ボーリング玉ぐらいあり、その重たい頭を首や肩で支えています。しかし頭が前に傾くことで、頭の重量の倍以上の負荷が首肩にかかると言われています。<br />頭部前方姿勢は頭が前に傾いている状態であるため、首や肩の組織には常に<span style="color: #ff0000;">約10㎏~30㎏の負担がかかり続けている</span>と予想されます。<br />デスクワークやスマートフォン操作の長時間作業によって生じる頭部前方姿勢を繰り返しとっていると普段の姿勢にも影響してしまいます。この姿勢が常態化してしまうと首肩への負荷がかかり続けているため、常に疲労感もあり調子が優れない状態に陥りやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 14pt;">頭部前方姿勢では</span></span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">首の痛みや肩こり</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">慢性化した緊張型頭痛</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">筋肉疲労による倦怠感</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">疲れ目、かすみ目、目の奥の痛み</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">顎関節の痛み</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">嚥下機能(食べ物を飲み込む機能)障害による誤嚥</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;">などの様々な症状を引き起こします。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">1)前方に偏位した頭を首や肩の筋肉が支えているため、筋肉に疲労が蓄積します。<br />後頭下筋群、肩甲挙筋、僧帽筋、板状筋、半棘筋、菱形筋が疲労して硬くなると肩こりや痛みが生じやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">2)首周辺の筋肉、特に半棘筋、板状筋、後頭下筋群の過緊張は大後頭神経や小後頭神経を圧迫するため、後頭部に電気が走るようなピリッとした痛みが生じます。また首肩の筋肉は筋膜を通じて頭蓋骨に繋がっているため、首肩の筋緊張が筋膜を介して頭蓋骨に伝わると頭全体が圧迫されたような痛み、ハチマキで締め付けられるような痛みと表現されることが多いです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">3)首周りの筋緊張により大後頭神経が圧迫されると、三叉神経にも影響を受けることがあります(大後頭神経三叉神経症候群)。<br />三叉神経は眼や鼻、顔などの知覚をつかさどっており、三叉神経に影響が及ぶと目や前頭部、頬、顎周辺などに痛みを感じます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">4)頭部前方偏位があると顎関節を動かす咬筋や側頭筋、外側翼突筋の張力のバランスが乱れやすく、適切に顎関節が動かせなくなります。その結果顎関節に異常な動きが生じ、口を動かす度に顎関節の</span><span style="font-size: 12pt;">軟骨組織に圧迫負荷がかかるため顎関節に痛みが生じるのです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">5)頭部前方姿勢による嚥下機能障害はご年配者に多い症状です。<br />頭部前方偏位があると舌骨の動きに悪い影響を及ぼします。舌骨とは下あごと喉ぼとけの間にあるU字の形をした小さな骨です。飲食物を飲み込む際、舌骨が筋肉の作用により上方へ移動することで気管の入口を塞ぎ、飲食物を食道へ送り込むことができます。頭部前方偏位は舌骨周辺の筋張力のバランスを乱すため、舌骨の正常な運動が妨げられます。そうなると飲食物が食道に送り込まれず、気管に流入してしまうということが起こります。その結果、むせやすい、せき込む、飲み込みづらいというような症状が現れやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 14pt;">頭部前方偏位になりやすい姿勢</span></span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">背中が丸まっている(猫背)</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">腰の前弯がない</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">反り腰</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">お腹を前に突き出した姿勢</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">これらの姿勢は頭部前方偏位を助長する原因になります。<br />理想的な立位の姿勢は横から見た時に頸椎から腰椎までなだらかな生理的な湾曲があり、<span style="color: #ff0000;">耳垂(耳たぶ)-肩-股関節-膝-外果(外くるぶし)を結ぶ線が一直線なっている状態</span>です。この状態であれば筋肉への負担は少なく、効率的な姿勢だといえます。<br />首肩まわりの症状は仕事による影響も大きいですが、なかには仕事がない休日にも関わらず症状が消えず残っていることがあります。そういう場合、上記した姿勢になっているケースも多く、頭部前方姿勢が固定化されている可能性があります。<br />筋疲労があり筋肉が硬くなっていれば、緩めれば症状は軽くなりますが、その効果は一時的なもので、頭部前方姿勢になっているとすぐに痛みや凝りなどの症状は再発します。<br />固定化した頭部前方姿勢になっている場合、<span style="color: #ff0000;">胸郭の柔軟性の低下</span>や<span style="color: #ff0000;">頸部深層筋の筋力低下</span>など様々な原因が関わっており、人それぞれその原因は異なります。<br />症状がなかなか良くならず残っていると、仕事効率も悪くなりやすいですし、日々の生活もスッキリとしないですよね。頭部前方偏位によって生じる症状は慢性化しやすく、この状態をほっといてしまうと頸椎や椎間板、神経根などの組織にも負荷がかかり、様々な疾患につながることもあります。 毎日繰り返し起こる首や肩周辺の症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/230518134743-6465adefdb78c_m.jpg' />
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2023-04-14T08:00:00+09:00
体の不調と脾胃の関係
https://wayou-sinkyu.com/info/5102363
<p><span style="font-size: 12pt;">私たちの体は食事から得られる栄養素により作られています。日頃から栄養バランスのいい食事を心がけることも大事ですが、加えて胃腸がしっかり働き、栄養素を取り入れることで体の組織が作られたり、あらゆる生理機能を維持することができます。<br />胃腸の調子が悪くなると一般的にお腹の張りや痛み、下痢などの胃腸症状が現れることが多いですが、同時に口内炎、身体のむくみ、肌の荒れ、全身倦怠感など一見胃腸の不調とは関係ないような症状も現れることがあります。<br />これらの症状は五臓六腑の「脾」と「胃」に関連性があり、脾胃の機能低下が原因で引き起こされてるからなのです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">「脾」と「胃」とは</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">そもそも五臓六腑とは中医学の内臓にあたり、私たちが認識している現代医学の内臓とは少し概念が異なります。<br />五臓六腑とは端的に言うと、実物としての臓器を指しているのではなく、生命維持に必要な生理機能を分類し、それぞれの機能に内臓の名称をつけたものになります。<br />そして五臓六腑は眼や鼻、耳、口などの感覚器、体表部の爪、肌、筋肉などの組織とも繋がっており、五臓六腑の状態はこれらの組織に反映されます。<br />「脾」は特に口唇や肌肉と密接に繋がっており、脾の状態に応じて口唇や肌肉の色、ツヤ、肉つきが変化します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">「脾」の働き</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">脾の主な機能として「<span style="color: #0000ff;">運化作用</span>」「<span style="color: #0000ff;">昇清作用</span>」「<span style="color: #0000ff;">統血作用</span>」があります。</span></p>
<ul>
<li type="disk"><span style="font-size: 12pt;">「運化作用」<br />「運化」とは飲食物を気血津液に変える「転化」と気血津液を全身に運ぶ「運送」の二つの意味を有しています。<br />脾の働きは飲食物を消化吸収して、そこから気血を作り出します。そして肺を通じて気血を全身に運び、各組織を滋養します。<br />この飲食物から体に必要な気血をつくり、全身に輸送するという脾の機能のことを運化作用といいます。<br />また脾は飲食物から水(津液)を吸収をし、全身に散布するという水分代謝の働きもしています。</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">「昇清作用」<br />脾の機能には気や血を上に押し上げるという働きがあり、このことを昇清作用といいます。</span><br /><span style="font-size: 12pt;">運化作用によって飲食物から作り出された栄養素は肺に運ばれますが、栄養素を胃から上部にある肺へ押し上げる現象は昇清作用によるものです。</span><br /><span style="font-size: 12pt;">また重力下でも内臓や器官が下がらないように定位置につなぎとめているのも「昇清作用」によるものなのです。</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">「統血作用」</span><br /><span style="font-size: 12pt;">統血とは血液が漏れ出ないように血管内に留める働きのことをいいます。脾の働きによって飲食物からつくられた気を血管に送ることにより、血液が漏れ出ないように、血管を引き締め、円滑な血液循環をサポートしています。</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">「胃」の働き</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">摂取した飲食物を受け入れる(<span style="color: #0000ff;">受納</span>)<br /> </span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">受納した飲食物を脾とともに消化(<span style="color: #0000ff;">腐熟</span>)吸収を行い、吸収されないで残った飲食物の粕(濁)は小腸に送られます。<br />この胃に残った粕(濁)を下部の小腸に下す働きのことを<span style="color: #0000ff;">降濁作用</span>と呼びます。胃は濁を小腸に送ることで新たに飲食物を受け入れることができます。</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">脾胃が不調に陥りやすい原因</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">暴飲暴食</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">生もの、甘いもの、脂っこいもの、冷たい飲食物、飲酒などの過剰摂取</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">過労やストレス</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">思い悩みすぎ</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">脾胃不調のサイン</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">脾胃は食べ物に影響を受けやすく、味が濃いものや甘いもの、脂っこいもの、冷たいものなどの過剰摂取は脾胃に負担を与えてしまいます。<br /></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="text-decoration: underline;">脾が弱ると…</span><br />脾の不調は「運化作用」「昇清作用」「統血作用」が低下し<br />食欲不振、腹部膨満感、易疲労、全身倦怠感、身体のむくみ、内臓の下垂、下痢、不正出血、血尿、血便、月経過多を引き起こします。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> また脾は口唇、肌肉と密接に繋がっているため、脾が弱るとこれらの組織の状態も悪くなり、味覚異常、口内炎、肌肉がやせ細るというような症状がでます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> <span style="text-decoration: underline;">胃が弱ると…</span><br />飲食物を受け入れるという働き(受納)に異常が生じ、消化吸収が妨げられたり、消化された飲食物を小腸に送り出す降濁作用が低下するため腹部膨満感、腹痛、胸や胃のつかえ感、呑酸、胸やけ、げっぷ、しゃっくりなどの症状が現れます。 </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">このように脾胃の不調はお腹の調子だけではなく、全身にも影響を及ぼします。<br />体温を上げる、免疫機能を発揮する、内臓の働きを促すなどあらゆる体の生理機能は気と血の働きによるものなので、飲食物から気血をつくる脾胃は体の健康を維持する上でとても大事な臓腑なのです。<br />そのため中医学では脾胃を中心に考え、弱った体の状態をみていきます。鍼灸では脾胃に関連する経絡にアプローチすることにより脾胃の状態を整え、症状を改善することが期待できます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">とはいえ脾胃の健康を保つのには日々の生活で負担をかけないように養生することがとても大切。<br />脾胃の健康は体の健康につながります。</span></p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">脾胃を養生するポイント</span></p>
<ul>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">暴飲暴食しない</span></li>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">味が濃いもの、脂っこいものを食べすぎない</span></li>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">なるべく生ものを避け、加熱したものを食べる</span></li>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">冷たい飲料水ではなく、常温か温めた飲料水を飲む</span></li>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">適度な運動をして、消化機能を促す</span></li>
<li type="square"><span style="font-size: 12pt;">考えすぎたり、悩みすぎないようにする</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/230414115847-6438c1676c875_m.jpg' />
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2022-04-08T06:00:00+09:00
胃の不調(機能性ディスペプシア)
https://wayou-sinkyu.com/info/4486364
<p><span style="font-size: 10pt;">胃の状態が悪いと食欲が減ったり、食べ始めたばかりなのにすぐにお腹いっぱいになったりして、思うように食が進まないことがあります。</span><span style="font-size: 10pt;"><br />食べたいのに食べられないというのは時にストレスを感じますよね。<br />思い浮かぶ胃の病気は胃潰瘍、胃がん、急性・慢性胃炎などがありますが、中には原因となる疾患がないのに胃に不調を抱えることがあります。<br />病院で内視鏡や血液検査などを受けても異常がなく、胃の機能に原因がある場合のことを「機能性ディスペプシア」と呼びます。<br />「ディスペプシア」とはギリシア語に由来し、“消化不良”を意味します。<br />機能性ディスペプシアという言葉は聞き馴染みがないため、めずらしそうな病気と感じる人もいるかと思いますが、機能性ディスペプシアは成人の4人のうち1人は3か月に一度は経験しており、胃の不調で医療機関に受診される4~5割の人は機能性ディスペプシアといわれていて、めずらしい病気ではありません。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; background-color: #ffff99;">機能性ディスペプシアとは</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">胃の痛み、お腹の張り、もたれ感などの胃の症状があり、<span style="color: #ff0000;">医療機関で内視鏡検査などをしても、とくに原因となる病気が見つからないもの</span>をいいます。<br />これらの症状が少なくとも6か月以上前からあり、ここ3か月は持続してるものをいいます。<br />機能性ディスペプシアは<span style="text-decoration: underline;">胃の組織そのものに異常(潰瘍や炎症など)があるわけではなく、胃の消化や運動などの機能に異常が生じている状態</span>です。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">主症状<br /><span style="font-size: 10pt;"> ・食後のもたれ感<br /> ・早期飽満感(食べ始めてすぐにお腹の張りや圧迫感)<br /> ・心窩部痛(みぞおち辺りの痛み)<br /> ・心窩部灼熱感(みぞおち辺りの焼けるような不快感)</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ffff99;">胃の機能</span></p>
<ol>
<li><span style="font-size: 10pt;">口から入った食べ物は食道を通り、胃に入ります。その時胃は食べ物の量に応じて膨らみ、より多くの食べ物を受け入れることができます。<br />このことを<span style="color: #ff0000;">適応性弛緩</span>といいます。</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">そして胃に入った食べ物はしばらく胃に留まりますが、その間に胃の蠕動運動により食べ物は胃酸や消化液と一緒に攪拌され、吸収されやすい状態になります。</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">その後、食物は胃の規則的な蠕動運動により十二指腸に運ばれます。(<span style="color: #ff0000;">胃排出</span>)</span></li>
</ol>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; background-color: #ffff99;">機能性ディスペプシアの要因</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">機能性ディスペプシアは</span></p>
<ul>
<li>適応性弛緩の異常</li>
<li>胃排出の異常</li>
<li>胃の知覚過敏
<p>によって生じると考えられています。</p>
</li>
</ul>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">①<span style="text-decoration: underline;">適応性弛緩の異常</span><br />食物が胃に入ってきても胃が拡がらないために少量で満腹に感じたり、胃の内圧上昇に伴いお腹の張りや痛みを生じやすく、食欲不振につながる原因となります。</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">②<span style="text-decoration: underline;">胃排出の異常</span><br />胃液によって消化されやすい状態になった食物は胃の蠕動運動によって十二指腸に運ばれますが、何らかの原因によって胃の蠕動運動に異常をきたすと、食べ物が十二指腸へスムーズに排出されなくなってしまうことがあります。その結果、胃に食物が長時間留まってしまうので食後のもたれ感や不快感、胃の内圧上昇による痛みを引き起こしやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">③<span style="text-decoration: underline;">胃の知覚過敏</span>(内臓知覚過敏)<br />健康な人では痛みを感じない程度の刺激が機能性ディスペプシアの場合、痛みとして感じてしまうことがあります。<br />胃に知覚過敏があると食事や胃液の分泌によって胃の張りや痛み、みぞおち辺りの灼熱感を感じやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">これらの機能異常がおこる原因として多いのは</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 10pt;">遺伝や幼少期の環境要因</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">気質的要因</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">精神的ストレス</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">ピロリ菌感染後後遺症</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;"><span style="font-size: 10pt;">過食や高脂肪食を中心とした食生活</span></span>
<p>などがあります。</p>
</li>
</ul>
<p><span style="font-size: 13.3333px;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><脳腸相関></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">脳と胃腸は神経系、内分泌系、免疫系を通じて密接につながっており、これらの伝達経路によって脳と消化管双方の間で情報のやりとりがおこなわれています。<br />ストレスを感じるとお腹が痛くなったり、</span><span style="font-size: 10pt;">逆に胃腸の状態が悪いと不安感やストレスを感じるのは脳と消化管がお互いに影響を及ぼし合っていることを示しています。<br />とくに消化管は自律神経を介して脳とつながっているため、疲労過多や精神的ストレスが強いと自律神経のバランスが乱れ胃腸の機能に異常が生じやすくなります。実際うつ病や不安障害を抱える方は不眠に次いで胃腸症状の割合が多いようです。<br /> 機能性ディスペプシアの方は<span style="color: #ff0000;">副交感神経活動(体がリラックスしている時に働く)が低下し、相対的に交感神経活動(緊張している時に働く)が亢進している状態になっていることが多く</span>、胃腸は常に緊張状態におかれています。<br />このように自律神経のバランスが乱れることにより胃の貯留機能(適応性弛緩)の異常や蠕動運動の異常を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 10pt;">これまでに疲労の蓄積やストレスにより胃の不調を感じ、食欲が一時的に落ちたという経験をした方もいらっしゃると思います。これらの症状が一過性で落ち着けばいいのですが、胃の不調が長期にわたり続くと食事を満足にとれることができないため、ストレスが溜まっていくという悪循環に陥ってしまい、日常生活に影響を及ぼしてしまうことさえもあります。<br />美味しいものや自分の好きなものを食べることは楽しみの一つでもあるし、お腹の調子を気にせず食べたいですよね。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 10pt;">原因不明の胃の痛み</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">食欲がわかない</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">少量でお腹いっぱいになってしまう</span></li>
<li><span style="font-size: 10pt;">胃のもたれ感</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">など胃の不調でお悩みの方はお気軽にご相談ください。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/220408194904-62501320d49d8_m.jpg' />
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2022-04-03T06:00:00+09:00
臨時休業のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/4310461
<p> </p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">4月4日(月)は臨時休業とさせていただきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い申し上げます。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/211223100912-61c3cc38d8fda_m.jpg' />
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2021-11-23T06:00:00+09:00
坐骨神経痛
https://wayou-sinkyu.com/info/4255277
<p><span style="font-size: 13.3333px;">坐骨神経は腰臀部から太もも、足に向かって走る太くて長い神経です。坐骨神経が何らかの原因によって圧迫や牽引ストレスがかかることによって、腰から足にかけて痺れや痛み、足の感覚マヒなどの症状が現れます。</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">坐骨神経痛は会話の中でも、度々聞く言葉ですが、病名ではなく、腰から足にかけての痛みや痺れなどの総称をいい、「症状」を意味します。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; background-color: #ffff99;">坐骨神経の走行</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">坐骨神経は<span style="color: #ff6600;">腰椎からでる神経</span>と<span style="color: #ff6600;">仙骨から出る神経</span>で構成され、おしりから太ももの後ろを下っていきます。そして膝裏の上辺りでそのままふくらはぎへと下る神経と、前に回って脛を下行する神経に枝分かれします。<br />枝分かれした神経はそれぞれ</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">・ふくらはぎ→内くるぶしの後ろ→足の裏→足指</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">・脛→外くるぶし周辺→足の甲→足指</span><span style="font-size: 13.3333px;"><br /></span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">を走行しています。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; background-color: #ffff99;">坐骨神経痛の症状</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">坐骨神経は</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">・脚の筋肉を動かす<span style="color: #000080;">運動神経</span></span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">・脚の触覚、温度覚などを感知する<span style="color: #000080;">感覚神経</span></span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">・血管を広げたり、収縮させたりして血液循環をコントロールする<span style="color: #000080;">自律神経</span></span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">で構成されています。</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">そのため坐骨神経に障害を受けると、これらの神経に異常が生じるため、痛みや痺れだけではなく、脚の筋肉の萎縮や思うように足が動かせなくなったり、足が冷えやすくなるなど様々な症状が現れます。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">坐骨神経痛は坐骨神経が走行している部分であればどこでも生じます。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">・お尻から太ももの後ろに痛みや痺れ</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">・膝の裏、くるぶしの痺れ</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">・ふくらはぎや脛が締め付けられるような痛み</span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">など人によって症状は様々で違います。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">神経痛の特徴として<span style="color: #ff0000;">安静時痛</span>があります。<br />坐骨神経痛は座って休んでいる時や寝ている時でも脚の痛みや痺れを感じることが多く、人によっては動いている時よりも、むしろ安静時の方が坐骨神経痛を強く感じられる人もいます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt;">●足がもつれたり、なんでもない段差につまずきやすくなる</span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt;">●痛みや痺れだけではなく、脛や足を触られても感覚がない、もしくは触ると一皮覆いかぶさっているような感じで感覚が鈍い</span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt;">●ふくらはぎや脛の筋肉が凝りやすい、ふくらはぎがよくつる</span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt;">●長く歩き続けると足に痺れや痛みが強くなる</span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt;">●脚の冷え、灼熱感</span></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">このような症状が日常生活で感じられます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; background-color: #ffff99;">坐骨神経痛の原因</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">⒈腰椎椎間板ヘルニア<br />坐骨神経痛が生じる原因として最も多いと言われています。椎間板ヘルニアによって腰椎から出る神経が圧迫されるため、坐骨神経痛が生じます。<br />前かがみや長時間の座位で症状を引き起こします。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">⒉脊柱管狭窄症<br />60代以降に多く、腰椎や周りの組織の変性によって、背骨の中の神経の通り道である脊柱管が狭くなります。<br />腰椎の部分の脊柱管や椎間孔が狭窄することで神経が圧迫されて、発症します。<br />しばらく歩いていると、脚が痺れたり、感覚が麻痺してくるなどの特徴的な症状があります。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">⒊梨状筋症候群<br />坐骨神経はお尻の部分で梨状筋の近くを走行しています。<br />何らかの原因によって梨状筋の柔軟性が低下すると坐骨神経が圧迫されるために、発症します。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">その他にも腰椎分離すべり症、側弯症、股関節疾患の手術後、仙腸関節炎、腰椎骨盤腫瘍などが原因で坐骨神経痛が発症することもあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 10pt;">一般的に坐骨神経痛で最も多いのが腰椎椎間板ヘルニアと言われています。腰椎椎間板ヘルニアが原因でおこる坐骨神経痛はヘルニアの大きさにもよりますが、大体は脚の痺れや痛みが強く現れ、なかには歩行や睡眠障害など日常生活にも支障をきたします。痛みや痺れ、麻痺が軽い場合はヘルニアによる影響もなくはありませんが、むしろ腰臀部のアライメント不良の影響や股関節の柔軟性が低下していたり、仙腸関節の不安定性などが原因で坐骨神経痛が生じている場合もあり、ヘルニアとは関係ない部分が原因で発症しているケースもあります。<br />その場合、腰臀部筋の緊張をとり股関節の柔軟性を向上させたり、腰に負担がかかるような姿勢を修正させたりして体のコンディショニングを整えてあげることで、坐骨神経痛を緩和することができます。<br />一概には言えませんが、腰椎椎間板ヘルニアの他に脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、変形性腰椎症などの運動器疾患により生じていると思われる坐骨神経痛のなかには実は、その疾患が原因ではなく、<span style="color: #ff0000;">身体のコンディショニング不良が原因であることが多いように感じます</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">鍼灸には神経の興奮をある程度抑える効果があり(鎮静)、痛みや痺れを軽減することができます。加えて筋肉の過緊張を緩和して、血液循環の改善も期待できます。<br />当院では鍼灸施術に加えて、身体のコンディショニングを整えるために手技や運動療法などを行い、多角的な視点でアプローチをして症状の緩和をはかっています。 もし長期間にわたり坐骨神経痛でお悩みの方がいましたらお気軽にご相談ください。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/211122183901-619b6535e7071_m.jpg' />
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2020-06-04T14:34:00+09:00
更年期障害
https://wayou-sinkyu.com/info/3327807
<p><span style="font-size: 12pt;">女性の平均閉経年齢は50歳頃とされ、50歳前後の5年間(45歳~55歳)を更年期と呼びます。閉経年齢は個人差があり、40歳前半で閉経になる方もいます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の低下によって生じ、自律神経症状を中心とした多種多様な症候群をいいます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">またその個人を取り巻く生活環境や心理的要因によって自律神経症状を悪化させたり、様々な症状を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">女性は年を重ねていくごとに、そして月経、妊娠、出産を経験することによってホルモンバランスは大きく変化していきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">特に更年期は卵巣の機能が低下することで女性ホルモンである「エストロゲン」というホルモンが著しく低下していきます。月経は脳の視床下部からの指令により卵巣からエストロゲンやプロゲステロンが分泌されることによって維持されています。</span><span style="font-size: 16px;">卵巣の機能が低下することによってエストロゲンが分泌されなくなると、視床下部の指令通りにエストロゲンが分泌されないために、視床下部の機能失調を引き起こします。その影響は視床下部にある「自律神経中枢」にもおよび、自律神経に関連する様々な症状が生じます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">年を重ねると段々とホルモンの量が少なくなっていきますが、必ず症状が発症するわけではなく、更年期でも症状がなく日常生活を送っている方もいて、症状の増減はその個人の体質や心理的ストレス、社会的な立場などにより変わってきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">(症状)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ccffff;">自律神経症状</span>:のぼせ、冷え、ほてり、発汗</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ccffff;">運動器症状</span>:肩こり、腰痛、筋肉痛</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ccffff;">精神的症状</span>:憂うつ、焦燥感、イライラ、易怒、不安感</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">その他に全身倦怠感、不眠、頭痛などがあります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">(更年期障害における中医学的考え方)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">中国の最古の医学書である「黄帝内経素門」には</span><span style="font-size: 16px;">男性は8の倍数、女性は7の倍数の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れると言っています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">この体の変化には<span style="color: #ff0000;">五臓の「腎」の機能が大きく関わっています</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">五臓とは中医学でいう内臓を意味しており、五臓には「肝」「心」「脾」「肺」「腎」がありますが、現代でいう内臓を指しているわけではなく、<span style="color: #ff0000;">五臓とは生命活動に必要な機能を5つに分類したもの</span>を指し、それぞれの機能を「肝」「心」「脾」「肺」「腎」にあてはめています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">腎とは人間の成長、発育、生殖を司り、先天の気(=腎精)と呼ばれる両親から受け継いだ気を蓄えています。この腎精が充実している間は体は丈夫で、ホルモンもしっかりと分泌されるため、生理機能も正常に保たれます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">男性は32歳、女性は28歳で腎精の働きは最も盛んになり、心も体も充実していて丈夫ですが、それ以降は歳とともに徐々に腎精が少なくなっていき、体の機能も下降していきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">通常、加齢によって緩やかに腎の機能は衰えていくものですが、生活習慣の不摂生、ストレスや疲労の蓄積などの要因があると、腎の機能は急激に低下して、閉経を早めたり、更年期障害が発症しやすくなります。</span></p>
<p> <span style="font-size: 16px;">気血水の観点から見ていきますと、女性は月経、妊娠、出産などを経験することから、<span style="color: #ff0000;">常に血が足りなくなっていて(血虚)、気の流れは滞りやすくなっています(気滞)</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">血虚は手足の痺れやめまい、ふらつきを生じ、気滞はイライラしたり、緊張や不安などの精神的ストレスが現れやすくなります。また気滞があると、気は上昇しやすくなり(気逆)、上半身に気が溜まっていきます。気逆はのぼせ、顔のほてり、頭痛など、症状が体の上半分に出現します。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">更年期障害は自律神経失調による症状が中心であるため、一般の検査では異常が見つからないことが多いです。加えて、その時の体調や心理的ストレス、体の疲労の程度によって、症状の出方は変化していきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療は</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">乱れやすい自律神経機能を整える</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">筋緊張を緩和する</span></li>
<li><span style="font-size: 16px; color: #0000ff;">精神的ストレスを和らげ、リラクゼーション効果を高める</span></li>
<li><span style="font-size: 16px; color: #0000ff;">肩こりや腰痛などの運動器疾患に対しての鎮痛効果</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">を目的に施術していきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">また症状は同じでも、体の状態は人それぞれ違います。五臓六腑のどの部分の機能失調なのか、気血のバランスは保たれているのか、体に冷え、あるいは熱がとどまっていないかなど、その方の体の状態を総合的にみて施術していきます。年とともに症状が強くなっている、日常生活に支障がある、長期にわたり症状が続いてお困りの方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200610103245-5ee0383dde2d7_m.jpg' />
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2020-05-26T09:20:00+09:00
気血水の偏りによる分類と症状
https://wayou-sinkyu.com/info/3308393
<p><span style="font-size: 16px;">人の体には「気」「血」「水」が流れており、エネルギーや栄養、潤いを供給しています。この3つの要素が充実して、滞りなく流れていれば心身は健康を保つことができます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">気血水はお互いバランスを取りながら働いているため、3つのうち一つでも過不足や滞りが生じると、お互いのバランスが崩れ症状が現れやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">首や肩が凝る、腰が痛い、手足が冷える、食欲がないなど、日常生活で訴えることが多い症状ですが、「気」「血」「水」の観点から考えると、同じ症状にみえても、例えば“気”が少なかったり、“血”が滞っていたり、あるいは“水”が多すぎたりと人それぞれ症状を引き起こしている病態は異なります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">気が少ない(気虚)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">生命活動の根本をなす気(エネルギー)が少なくなった状態です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">やる気が出ない</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">疲れやすい、体が常にだるい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">汗をかきやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">食欲がない</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">免疫力が低下しがちのため、風邪をひきやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">胃がもたれる</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">下痢をしやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">体が冷える</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;">慢性の疲労や過労は気が消耗してしまうため、気が少なくなる原因になります</span>。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">また食物を消化・吸収して気を生成する働きがある脾胃(五臓六腑)の機能が低下することによって、食べ物から「気」を作り出すことができなくなるため、気虚をおこします。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">生まれつき気が少ないケースもあり(先天の気の不足)、いわゆる虚弱体質のほとんどは気虚の状態です。</span><br /></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">(対策)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="color: #ff0000;">気は体を使えば使う程、消耗していきます</span>。日々の労働や運動でも気は消耗されてしまいますので、疲労の蓄積はなるべく避けて、日々体のケアを行い、疲れを残さないようにします。そのためには十分な睡眠をとり、食事は冷たいものは避け、温かいものを中心に摂取しましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">気を補う食材としては米、イモ類、豆類、かぼちゃ、キャベツ、しいたけ、カツオ、さばなどがあります。また同時に気の流れを促す作用の食材を摂取することで、より気の作用を高められるので一緒に摂取しましょう。気の流れを促す食材としてはそば、たまねぎ、長ネギ、柑橘類などがあります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">気の流れが悪い(気滞)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">気の流れが悪くなり、滞っている状態。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">精神的に情緒不安定で、よくイライラしてしまう</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">不眠</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">憂鬱</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">お腹、季肋部周辺が張る</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">喉に違和感がある</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">よくせき払いをする</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;">気の流れが悪くなる一番の原因はストレスによるものです</span>。</span><br /></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">(対策)</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">ストレスにより気の流れは滞りやすくなりますので、ストレスを溜め込まず、まずはリラックスすること。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">香りのいいものは気の流れを良くする効果があるといわれています。オレンジやみかんなどの柑橘類、紫蘇、ハーブは気の流れを促し、気分的にリラックスすることができます。ご自分の好きな香り、リラックスできる香りを見つけてみましょう。</span></span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">血が少ない(血虚)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">体に栄養や酸素を届ける血が少なくなっている状態です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 16px;">顔色が蒼白</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">肌が乾燥している</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">眠りが浅い、よく夢をみる</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">目が疲れやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">めまいや立ちくらみ</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">手足のしびれ</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">足がつる</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">生理不順</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">食物から血を生成する脾胃の機能や、血を貯蓄する肝(五臓六腑)の機能が低下すると血虚になりやすいです。その他、<span style="color: #ff0000;">目の使い過ぎによっても血は消耗されます</span>。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">(対策)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">目と血の関係性は深く、目を使いすぎると血は消耗され、逆に血が少ないと眼精疲労を感じやすくなります。そのため目を休息させる時間を増やし、画面を見る時間をなるべく減らしましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">血を増やす食材にはニンジン、小松菜、ほうれん草、落花生、肉類などがあります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="background-color: #ccffff;"><span style="font-size: 14pt;">血のめぐりが悪くなっている(瘀血</span><span style="font-size: 14pt;">)</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">血がドロドロになって、血行が悪い状態、あるいは血の塊を形成して体内で悪さをしてしまっている状態です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">慢性の肩こりや腰痛</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">頭痛がある</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">顔がくすんでいる</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">しみやそばかすができやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">目にクマがある</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">生理痛が強い</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">生理不順がある</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">血の流れが悪くなる原因としては<span style="color: #ff0000;">冷え</span>や脂っこい食べ物の過剰摂取、ストレスなどがあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">体のエネルギーである「気」は血を動かす作用もあるため、気虚や気滞によって血を動かせなくなると瘀血が生じやすくなります。<span style="color: #ff0000;">瘀血は特に女性特有の症状と関連が強く</span>、瘀血があることで生理不順や生理時の強い痛みを伴います。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">(対策)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">まずは体を冷やさないように保温することを心がけましょう。その上で疲労やストレスによっても瘀血を生じやすいので、体の十分な休息をとり、疲労やストレスを溜めないようにしてください。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">血のめぐり良くする食材としてはチンゲン菜、黒豆、にんにく、らっきょう、お酢、そば、玉ねぎ、柑橘類などがあります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">水が過剰にある(痰湿)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #0000ff;">体内に余分な水分が溜まっている状態です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">体が重だるい</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">めまい、ふらつき</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">吐き気、嘔吐</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">食欲がない</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">足がむくみやすい</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">下痢をしやすい</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 12pt;">水分代謝が悪くなると体に水分が溜まりやすくなります。五臓六腑の「脾」「肺」「腎」「三焦」は水分代謝にかかわり、これらの機能低下によって痰湿が生じやすくなります。また水分の過剰摂取も体内に水分が溜まりやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">(対策)</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">適度な運動や入浴で汗を流しましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">水分を排出する食材にはハトムギ、小豆、大根、スイカ、冬瓜、セロリ、きゅうりなどがあります。これらの食材の多くは体の熱を冷ましてしまう作用もあるため、冷え性の人は温かく調理した状態で食べてください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">「気」「血」「水」の機能失調によって、それぞれ「気虚」「瘀血」「気滞」というように単独で症状を引き起こしている場合もありますが、<span style="color: #ff0000;">「気</span></span><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;">」「血」「水」はお互い影響し合っているため</span>、気が少なくなることによって血も少なくなったり(気血両虚)、水分代謝が低下して水の停滞(痰湿)を引き起こすこともあります。また気が滞ると、血の循環も停滞して瘀血を形成してしまうことも多いです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;">症状が多く不定愁訴がある場合、気、血、水の病態が複雑に絡んでいる可能性があります</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療では気血水を含めた体のバランスを総合的にみて、患者さんの体質、症状、状態に応じて治療を行っていきますので、症状が同じでも施術方法や養生方法は人それぞれ違います。症状はあるけれど、原因がわからず悩んでいる方、長期にわたり症状に苦しんでいる方は一度ご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200526180038-5eccdab675977_m.jpg' />
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2020-05-18T21:21:00+09:00
未病とは
https://wayou-sinkyu.com/info/3296224
<p><span style="font-size: 12pt;">病気ではないけど、何となく調子が悪い…</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">体の調子が悪くて病院で検査を受けても、異常が見つからないために有効な治療手段がなく、症状がだらだらと続いている。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">この体の状態を中医学では「未病」といいます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">未病とは「病気ではないが体の不調があり、健康ではないこと」を指します。誰でも最初は健康な体をもっていますが、中医学では病気になる時は、いきなり病気になるわけではなく、健康な状態から「未病」を経て、病気になると考えられています。(健康→未病→病気)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">体がだるい、肩のコリが強い、手足が冷えるなど、西洋医学では異常が認められない体の異常は、体内のバランスが崩れた状態であり、何もしないでいると</span><span style="font-size: 16px;">自然治癒力や免疫力が低下していき、病気になってしまう可能性が高くなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">中医学では<span style="color: #ff0000;">病気になってから治療するのではなく、“未病”の状態から治療して日々の健康を保つ大切さを訴えています</span>。まずは体の状態を知り、その上で病気を予防したり、体から発するシグナルに耳を傾け、少しでも異変を感じたら早めに対処する、そうすれば快適に日常生活を過ごすことができます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">鍼灸などの東洋医学では、<span style="color: #ff0000;">体内のバランスが崩れた結果、病や体の不調が現れる</span>と考えられています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">鍼灸では治療に入る前に様々な方法で体の状態を調べますが、その体の状態を知るものさしとして「陰陽」、「虚実」、「寒熱」、「気血水」、「五臓六腑」があり、これらの基準に従って、体の状態を総合的にみていきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">特に体の状態を知るうえで、重要な要素の一つとして「気・血・水」があります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">○気とは</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">気は生命活動の原動力(エネルギー)であり、すべての生理活動に携わります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">内臓機能を促進させ、新陳代謝を高める</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">体を温める</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">ウイルスや病原菌から体を守る</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">血や水が体内から不用に排出しないようにする</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">などの働きがあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">「気」は</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">両親から受け継ぎ、生まれながら持っている「<span style="color: #000080;">先天の気</span>」</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">呼吸や食物など日常生活から得られる「<span style="color: #000080;">後天の気」</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">に大別されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="color: #000080;">先天の気</span>は五臓の“腎”に保管され、人間の成長、発育、生殖に関わり、生命の根本をなす気となります。加齢によって先天の気は減少していくため、先天の気の減少は老化を意味します。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="color: #000080;">後天の気</span>は五臓の“脾”の働きによって食物から生成され、あらゆる生理活動を支え、身体機能を維持する役割があります。「先天の気」は後天の気によって補充されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">脾の機能が失調することで食物から「気」が生成されなくなると、充分な「気」が全身に供給されなくなるため、症状として疲れやすくなったり、体が冷えたり、風邪を引きやすくなったりします。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">またストレスや疲労は気が消耗するだけではなく、気の流れも悪くなり(気滞)、気滞があるとイライラしたり、常にお腹張ったりして、どこかスッキリしない感じがあります。気が喉に滞ると喉の違和感もでてきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">○血とは</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">血は食べ物によって作られ、酸素や栄養を各組織に供給します。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">何らかの原因により、血が不足(血虚)すると、目がかすむ、眼精疲労、顔色が悪い、不眠、月経不順、手足が冷えるなどの症状がみられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">「気」は「血」も動かす働きがあるため、気の流れが悪いと血の流れも滞り(瘀血)、目の下にクマができたり、肩こりや腰痛、生理痛など血が滞った場所で慢性的な痛みを引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> <span style="font-size: 12pt;">特に<span style="color: #ff0000;">女性は「血」との関わりが深く</span>、女性の特有の不調は血虚や瘀血による影響が多いです。</span></p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">○水(津液)とは</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">水(津液)は涙、汗、尿、関節液など血液以外の体液のことを指します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">水は五臓の“脾”の機能によって食物から抽出され、“肺”によって全身に散布されます。また不要になった水は“腎”や“膀胱”の働きによって尿として排出されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">水は肌や髪、爪などの組織にツヤや潤いを与え、乾燥を防いだり、さらに関節の潤滑油の役割も担い、関節の動きを滑らかにするなどの働きがあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">水分代謝に関わる“脾”、“肺”、“腎”、“膀胱”の機能が低下すると体内に余分な水分が蓄積し(痰湿、水毒)、体が重だるくなったり、めまい、嘔吐、食欲不振などの症状があらわれます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">気・血・水は独立した機能を持ちながら、お互いが協調しながら働いています。この三者のうち、どれか一つでも不足したり、滞ったりすると、お互いのバランスが崩れてしまい、結果症状があらわれやすくなります。これが「未病」の状態にあたります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">症状が軽いうちは自然治癒力により回復することがありますが、症状が段々と悪くなっていたり、慢性化している場合、自然治癒力や免疫力も低下していることが多く、自然に回復することが難しくなります。このようなケースは症状を軽減させることも大事ですが、まず体全体の状態を把握したうえで、体のバランスを整える必要があります。</span><span style="font-size: 12pt;">症状があり、段々と悪くなっている、長期間症状に悩まされている方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200520153713-5ec4d019853f3_m.jpg' />
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2020-05-15T11:31:00+09:00
頚肩腕症候群について
https://wayou-sinkyu.com/info/3290630
<p><span style="font-size: 12pt;">頚肩腕症候群は普段聞き慣れない言葉かもしれませんが、仕事や運動など、よく体を使う人であれば罹患する可能性が高い症状の一つです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頚肩腕症候群とはその名の通り、首から肩、肩甲骨周辺、腕にかけてコリや痛み、だるさが生じ、病院で検査を受けても、どこも異常がない場合にこの名前がつけられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">主な原因は筋肉の酷使によることが多く、首であれば<span style="color: #0000ff;">頭半棘筋</span>、<span style="color: #0000ff;">後頭下筋</span>、<span style="color: #0000ff;">頭・頸板状筋</span>、<span style="color: #0000ff;">斜角筋</span>、<span style="color: #0000ff;">胸鎖乳突筋</span>が、肩部は<span style="color: #0000ff;">僧帽筋</span>、<span style="color: #0000ff;">肩甲挙筋</span>が、肩甲骨周辺は<span style="color: #0000ff;">菱形筋</span>、<span style="color: #0000ff;">棘下筋</span>などが疲労することによって過緊張をひきおこし、コリや痛み、腕への放散痛があらわれます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">首肩の筋肉の過緊張による影響</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="background-color: #ffff99;">頭痛</span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頸椎からは頭の知覚神経である大後頭神経や小後頭神経がでていて、首の筋肉の疲労によって過緊張を起こすことで、これらの神経を圧迫し、頭痛が生じます。この頭痛は<span style="color: #ff0000;">緊張型頭痛</span>といい、頭痛の約9割を占めます。特に筋疲労が出る夕方あたりから出現することが多く、後頭部や側頭部が締め付けられるような痛みがあらわれます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="background-color: #ffff99;">腕のだるさや痺れ、手の冷感</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">腕の神経や血管は頸椎から出て腕の方まで走行しているため、首の筋肉である斜角筋などの過緊張によって神経や血管が圧迫を受けると、腕のだるさやしびれが生じたり、手が冷たく感じられます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="background-color: #ffff99;">自律神経の乱れ</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">首には脳へ走る椎骨動脈があり、その椎骨動脈の周りには自律神経である交感神経が覆っています。首の筋緊張がこの交感神経を刺激すると、めまいやふらつきが現れます。また</span><span style="font-size: 16px;">強い肩こり感によるストレスで自律神経が乱れることもあり、その場合、悪心嘔吐などの自律神経症状がでてきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">以前「肩こり」のところでもお伝えしましたように、<span style="color: #ff0000;">頭が前に傾けば傾くほど、あるいはアゴが前に出れば出る程、首肩周辺の筋肉にかかる負担は大きくなります</span>。長時間の座位姿勢は徐々に姿勢が崩れていきやすいため、頭や腕を支える筋肉には負担が大きくのしかかります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">長期にわたって首肩のコリや痛み、腕のだるさを感じている場合、姿勢が崩れていたり筋力や筋の柔軟性が低下している可能性もありますので、筋緊張を除去するだけではなく、軽度の筋力トレーニングや柔軟運動も行っていく必要があります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">肩こり感が強い、腕にしびれやだるさがある、鎮痛剤を飲まずにはいられない、このように体の不調を抱えている方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
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2020-05-08T13:33:00+09:00
体の冷え(冷え性)
https://wayou-sinkyu.com/info/3280931
<p><span style="font-size: 12pt;">「若い頃は寒い冬の時期でも何ともなかったのに、年のせいなのか最近はやけに手足が冷える、体の冷えを感じる」と思われている方もいるのではないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">冬の時期はもちろん、暑い夏場でも体が冷えて寒がる人もいらっしゃいます。追い打ちをかけるようにエアコンの利きすぎた室内、加えて室内と外気温の極度の温度差によって、自律神経が乱れ、体調を崩してしまったり、さらに冷感がつよくなったりして悪循環に陥ってしまうこともあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">人によって「手足が冷える」、「腰回りが冷える」、「全身が冷える」、「足だけが冷える」と体の冷え方は様々です。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">人間の体は、神経系、免疫系、内分泌系相互の働きにより、<span style="color: #ff0000;">体内環境が一定に保たれています</span>。このことを恒常性(ホメオスタシス)といいます。気温が高すぎたり低すぎたりしても、あまり体温に変化がないのは、この恒常性が働いているからなんです。この神経系、免疫系、内分泌系のバランスが何らかの原因によって崩れてしまうと体温調整機能に影響が生じてしまい、冷えを感じやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">冷え性になる原因</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;">1.自律神経の乱れ</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">自律神経は血管の運動を介して体温を調節する役割を担います。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">寒い時には交感神経が優位に働き、血管がギュッと収縮します。</span><span style="font-size: 12pt;">血管が収縮すると血液循環が乏しくなるため、特に手足末端部分は冷えやすくなりますが、血管を収縮させることで「熱」を体の中心部分に留めることができ、深部体温を保つことができます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">一方、気温が高い時には、副交感神経が優位に働き、体に熱がこもらないように血管を拡張させ、血行を促したり、汗をかいて体の熱を外に放散させます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">このように環境が変化しても、体温を一定に保つために自律神経がその時の環境に応じて、適切に血管の運動の収縮と拡張をコントロールして体温を調節しています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">ストレスや慢性疲労などの原因により自律神経のバランスが乱れると、状況に応じて適切な体温調節ができなくなってしまいます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">過剰な交感神経優位な状態は、常時、血管を収縮させ、血行不良を招くため、寒い時はもちろん、暑い時でも手足は冷えを感じやすくなります。体温調節が適切に行わていないため暑い夏は手足は冷える反面、体の中心部分には熱が溜まり、熱中症にかかりやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">2.ホルモンバランスの乱れ</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">女性はひと月に一回の排卵と生理があります。ホルモンバランスは周期によって変動するため、体の状態はホルモンバラスが変化する度に影響を受けやすく、様々な症状を生じやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">生理は脳にある視床下部が中枢として働き、視床下部からの指令により卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">視床下部からの指令通りに卵巣からエストロゲンやプロゲステロンが分泌されていれば月経周期は正常に経過して、生理に伴う症状も少ないとされます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">何らかの原因によりこれらのホルモン分泌に異常が生じると生理周期が乱れたり、冷えなど多彩な症状があらわれます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">加齢によって卵巣の機能は衰えていきますが、同時にエストロゲンの分泌も少なくなっていきます。そうなると視床下部からの指令通りにエストロゲンが分泌されないため、視床下部は混乱してしまいます。視床下部にはホルモン中枢だけではなく自律神経系の中枢でもあるため、視床下部が混乱すると、自律神経系にも影響が及び、ホットフラッシュとよばれる冷えやのぼせ、動悸、めまいなどの自律神経症状を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">3.基礎代謝量の低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">基礎代謝の低下は体の冷えと関連しています。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">人間は寝ている時でも心拍、呼吸、体温など生命維持のために心臓や肺などの臓器が動いていて、エネルギーが消費されています。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">「エネルギーを消費する」という言葉を聞くと、体を動かしている時、運動している時だけにエネルギーが消費されるとイメージされると思いますが、睡眠時や安静にしている時でもエネルギーは消費されています。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">このように基礎代謝とは心拍や呼吸、体温の維持など、人間が生きていく上で必要最低限の活動のことを指し</span></span><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">、その活動で消費されるエネルギー量を基礎代謝量といいます。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">一日の代謝のうち、<span style="color: #ff0000;">基礎代謝が占める割合は約7割にも及びます</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">基礎代謝量は10代、20代をピークに、それ以降は徐々に低下していきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">体の「熱」は代謝でエネルギーが消費される際に産生されますが、</span><span style="font-size: 16px;">加齢によって基礎代謝が低下すると、「熱」が産生されなくなるので、体を温めることができなくなり、年をとるごとに冷えの症状が現れやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">筋肉のエネルギー代謝は基礎代謝の約2割を占めるので、筋肉量によっても体が冷えすいかどうか変わってきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt;">4.運動不足</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">運動不足も代謝が低下するため、体が冷えやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血液は心臓と筋肉の収縮によるポンプ作用によって循環しており、全身すみずみまで血液が循環することによって、体の中心部分だけではなく手足の末端の方まで温めることができるのです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血液の9割は水分であるため、本来血液は重さによって下肢に溜まりやすいですが、下肢の筋肉が収縮することで足元に溜まった血液を心臓の方へ押し上げ、血液の滞りを防いでいます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">ふくらはぎの筋肉は足部に流れた血液を上方へ押し上げる重要な筋肉のため「第2の心臓」とも言われています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">長時間にわたるデスクワークは、重力によって血液が足元に溜まりやすいうえに、ほとんど動くことがないので足の血液循環は悪くなり、下肢が冷えたり、むくみがでてきやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">男性より女性の方が冷えやすいのは、生理があるためにホルモンバランスが一定ではないこと、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので基礎代謝量が低いためと</span><span style="font-size: 16px;">考えられます。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ccffff;">冷え性の改善方法</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">運動</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">激しい運動ではなく、少し汗をかく程度の運動を生活習慣に取り入れましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">運動は代謝の向上にもつながりますし、全身の筋肉が使われるため血流が改善されます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">ストレスや疲労を溜め込まない</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">ストレスの蓄積や慢性疲労の状態は交感神経が高ぶり、血液循環が悪くなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">なるべくストレスを溜め込まず、その都度、好きなこと、楽しいことをして発散させましょう。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">入浴</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">入浴は血液の循環がよくなるだけではなく、副交感神経の働きを高めることができます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">熱すぎると交感神経が高まりやすいため、38℃~40℃のぬるめのお湯にゆっくりと浸かってください。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">食事</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">それぞれの素材には「属性」があり、からだを温める「熱性・温性」のもの、からだの熱を冷ます「寒性・涼性」、どちらにも属さない「平性」に大別されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">冷えが強い時には、なるべく「熱性・温性」の素材を積極的に摂取しましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">「熱性・温性」の素材には</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">しょうが、ねぎ、にら、くるみ、鶏肉、唐辛子、ピーマン、サケ、黒砂糖、にんにく、紅茶などがあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">手足末端や全身の冷えを抱えている方の多くは血行不良を伴っています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">ホルモンバランスの乱れ、疲労やストレスによる交感神経の過緊張、運動機能の低下などにより血行不良はおこります。また血行不良があれば冷え性以外に、肩こりや腰痛、手足のしびれ、月経不順、生理痛などの症状を伴いやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">鍼灸治療は肩こりや腰痛の治療だけではなく、乱れた自律神経のバランスを調節したり、慢性疲労やストレスに対して軽減する効果があります。体の冷えや、その他にも不定愁訴があり、お困りの方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
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2020-05-02T18:05:00+09:00
腰痛(体を前に曲げた時の痛み)
https://wayou-sinkyu.com/info/3271348
<p><span style="font-size: 12pt;">デスクワークによる長時間の座位、中腰姿勢での作業、荷物の持ち運び作業など、日常生活では腰に負荷がかかることはたくさんあり、常にストレスにさらされている状態だといえます。長年デスクワークに従事していて、腰が痛くなったことがない人は少ないのではないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">長時間椅子に座ったり、繰り返し中腰姿勢になったり、物を持ち上げたりする動作は腰を支える筋肉や椎間板に大きな負荷がかかっています</span><span style="font-size: 12pt;">。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">腰部の筋肉や椎間板を傷めると特に体を前に曲げる、前屈動作時に痛みが生じます。体を前屈して痛みがでる腰の疾患には<span style="color: #008080;">筋·筋膜性腰痛</span>、<span style="color: #008080;">腰椎椎間板症</span>、<span style="color: #008080;">腰椎椎間板ヘルニア</span>などがあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">前屈時痛がある場合には</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">起床後の動き始めが痛く、動いているうちに痛みが軽くなる</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">靴下がはけない</span></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">・<span style="text-decoration: underline;">長時間椅子に座れない</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">などの日常生活動作でも痛みが現れやすいです。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">頭からお尻にかけて連なる背骨は横からみると真っ直ぐではなく、緩やかな彎曲を描いています。そして背骨には上から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎と名前がついています。頚椎は前弯、胸椎は後湾、腰椎は前弯していて、このなだらかな彎曲があることで地面から伝わる衝撃を吸収し、脳や内臓を保護しています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">腰椎が適度に前弯している場合は安定性が増すため、椎間板や腰周辺の筋肉にかかる負荷は少ないとされますが、<span style="color: #ff0000;">腰の前弯がなかったり、あるいは後湾位(腰が後に丸まった状態)になっている場合は不安定な状態になるため、椎間板や筋肉へのストレスは大きくなり、痛みや損傷をおこしやすくなります</span>。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">長時間の座位</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">猫背姿勢</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">ハムストリングスの柔軟性の低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">体幹筋機能の低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">大胸筋や腹筋群など体前面にある筋肉の柔軟性低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">足部のアライメント異常など</span></p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ccffcc;">骨盤のアライメント不良</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">これらの要素は腰椎を後湾位にさせ、筋肉や椎間板を損傷しやすい原因にもなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">長期間腰痛を患っていて慢性化している場合、これらの要因が背後に隠れていることもあります。その結果、<span style="color: #ff0000;">力学的なストレスが腰にかかり続けているために腰痛がなかなか良くならないということもあります</span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">腰痛の病態は様々あり、原因も人それぞれ違います。もちろん原因によって治療法も異なり、筋の柔軟性向上、関節可動域の改善、筋力の向上、筋緊張の緩和などのアプローチ方法がありますが、どの治療方法を優先的に行ったら良いかは機能評価に基づいて選択されます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">どの部位・症状でも同じことは言えますが、痛みは期間が長ければ長い程、それだけ治療に要する時間はかかりやすくなります。筋疲労を少しでも感じている方、慢性腰痛を抱えている方など腰の不調を抱えている方は一度ご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200504112941-5eaf7e1522282_m.jpg' />
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2020-04-29T16:45:00+09:00
5月(祝日)の診療時間のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/3265565
<p><span style="font-size: 12pt;">5月の祝日は時間を短縮して診療致します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">5月3日 9:00~14:00</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">5月4日・5日・6日 9:00~17:00</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">よろしくお願い致します。</span></p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200429170229-5ea934951103a_m.jpg' />
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2020-04-25T17:48:00+09:00
腰痛(腰を後ろに反った時の痛み)
https://wayou-sinkyu.com/info/3259128
<p> <span style="font-size: 12pt;">生涯で約8割の人が腰痛を経験すると言われています.</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">前かがみになると痛い、長時間椅子に座ると腰が痛くなってくる、仰向けになると腰に痛みがあるなど、人によって腰痛の種類や原因は違うため治療法もそれぞれ異なります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">腰の痛みの出方、種類は大まかに4つのパターンがあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">1.体を前に曲げた時(前屈痛)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">2.体を後ろに反った時(後屈時痛)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">3.体を回旋した時(回旋時痛)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">4.体を横に倒した時(側屈時痛)</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">これらの動作のうち、どの動作時に痛みが生じるかで原因は異なってきます。もちろん人によっては前屈、後屈両方とも痛みが生じることもあれば、4つの動作すべてに痛みがでる人もいると思いますが、特に体を前に曲げた時の方が痛いのか、それとも体を後ろに反らした方が痛いのかで治療法も変わってきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">今回は体を後ろに反らした時に生じる腰痛についてお話します。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">体を後ろに反らした時にでる痛みは<span style="color: #ff0000;">椎間関節(上の椎骨と下の椎骨の連結部分)の痛み</span>、<span style="color: #ff0000;">仙腸関節性の痛み</span>、もしくは<span style="color: #ff0000;">筋・筋膜性の痛み</span>が考えられます。また腰椎椎間関節症、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎すべり症などの疾患では後屈時に痛みがあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">後屈時痛がある場合、加えて他に、</span></p>
<p> </p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">長時間立っていると腰が痛くなってくる。</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">座っている状態から立つ時の痛みが強い</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">あおむけで寝られない</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">時々足にしびれがある</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">などの症状があらわれやすいです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><strong><span style="font-size: 14pt;">後屈時痛の原因</span></strong></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt; color: #000080;">反り腰の姿勢(腰椎の過前弯と骨盤の前傾)</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">反り腰は腰椎の関節の部分に過度な圧縮ストレスがかかりやすくなるため、関節周辺の組織に炎症が生じやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">股関節前面にある<span style="color: #ff0000;">腸腰筋</span>、<span style="color: #ff0000;">大腿筋膜張筋</span>、<span style="color: #ff0000;">大腿直筋</span>や背中にある<span style="color: #ff0000;">脊柱起立筋</span>の柔軟性低下は反り腰の原因になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">その他に体が柔らかい人、妊娠中や出産後の人は反り腰になりやすく、腰痛の原因になります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px; color: #000080;">胸椎及び胸郭(肋骨で覆われる部分)の可動性低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">体の曲げ伸ばし、特に体を後ろに曲げる動作というのは、まず最初に頭や首が後屈して、そのあと胸部、腰部の順に後屈し、腰部の後屈に伴って骨盤は前方に移動しながら後傾していきます。体が全体的に弓なりのような形になるのが理想的な後屈動作ですが、胸椎や胸郭の可動性が低下している場合、胸部の後屈動作できないため、腰椎がその分過剰に後屈を強いられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">日常生活でそんなに大きく後ろに反らすことは少ないと思いますが、歩いたり、物を上に持ち上げたりと日常生活動作のなかで体の伸展動作は軽微ながらおこなっています。胸部が伸展できないことで腰部へのストレスが日ごろから常にかかり、この小さなストレスの蓄積が腰に痛みや炎症を引き起こす要因になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">また腰椎が過度に後屈を強いられると関節の部分に過剰な圧縮ストレスがかかるため、炎症を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">胸椎伸展可動域の低下は<span style="color: #ff0000;">後鋸筋の筋力低下</span>や<span style="color: #ff0000;">大胸筋、外腹斜筋などの体前面の筋柔軟性低下</span>によっておこります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px; color: #000080;">体幹筋力の低下</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">特に反り腰の人や後屈時で痛みが生じやすい人は体のバランスに関わる<span style="color: #ff0000;">腹横筋、横隔膜、骨盤底筋、多裂筋の筋力が低下していることが多い</span>です。これらの筋力がないと脊柱を支えることが困難になるため、腰に負荷がかかりやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">これらの他にも様々な原因が考えられますが、特に後屈時に腰痛を生じる人の場合、<span style="color: #ff0000;">胸椎の伸展可動域の低下</span>、<span style="color: #ff0000;">股関節前面の筋柔軟性の低下</span>、<span style="color: #ff0000;">体幹筋力の低下</span>が多くみられます。この場合の治療は痛みがある周囲の筋肉を柔らかくしても治りません。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">腰痛の原因は人によって違い、関節の可動性が低下している人、筋力がない人、もしくは原因が複数ある人もいるため、人それぞれ評価をしっかり行い、治療法も必要に応じて運動療法や手技療法、鍼灸治療を組み合わせて施術する必要があります。長く腰痛を患っていて治るのを諦めている方、腰痛で日常生活に支障をきたしていてお困りの方は一度ご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200427184013-5ea6a87d221f7_m.jpg' />
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text/html
2020-04-22T09:30:00+09:00
めまいについて
https://wayou-sinkyu.com/info/3253083
<p><span style="font-size: 16px;">疲れがやストレスを抱えている時に突然目の前がぐるぐると回るようなめまいがしたり、立ちくらみや身体がフワフワ宙に浮くような経験をしたことはないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">平衡感覚をつかさどる前庭機能や自律神経の機能が何らかの原因により一時的に低下することでめまいが現れやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">めまいとは実際自分や周囲が動いていないのにもかかわらず、周りがぐるぐると回るように見えたり、足元がフワフワして体がふらつくなど動いているように感じられることをいいます。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 16px;">耳の奥の内耳というところには<span style="background-color: #ffff99;">三半規管</span>と<span style="background-color: #ffff99;">耳石器</span>があります。この両者をあわせて前庭と呼び、<span style="color: #ff0000;">バランス感覚(平衡感覚)の役割</span>を担っています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ffff99;">三半規管</span>は半円形の半規管が三つあり、中は内リンパ液で満たされています。頭や体が回転すると三半規管のなかにある内リンパ液が動き、三半規管の神経を刺激することで<span style="color: #ff0000;">回転性の動きを感知</span>します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ffff99;">耳石器</span>は三半規管のすぐ真下(根本)に存在します。耳石器は神経細胞から感覚毛が生え、感覚毛の上部にはカルシウムの細かい耳石が多くついている構造になっています。耳石は体の直線的な運動で動き、耳石が動くことによって感覚毛を刺激して、<span style="color: #ff0000;">体の動きや傾きを感知</span>します。主に耳石器は重力、体の水平方向や垂直方向の動きを感じとります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">めまいには大きく分けて周囲がぐるぐると回るような<span style="color: #ff0000;">回転性のめまい</span>と足元がフワフワして体が宙に浮いているような<span style="color: #ff0000;">浮動性のめまい</span>があります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">回転性のめまいは良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、前庭神経炎などの<span style="color: #ff0000;">内耳に原因</span>があることが多く、浮動性のめまいは<span style="color: #ff0000;">脳卒中</span>や<span style="color: #ff0000;">脳腫瘍</span>が原因でおこります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">良性発作性頭位めまい症</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">めまいを引き起こす原因で最も多いとされています。特徴的な症状は体位変換時、ある特定の方向へ頭を動かした時に生じる回転性のめまいです。めまいが強いため、吐き気や嘔吐などの自律神経症状を伴うこともあります。中高年の女性に多く、横向きなど長時間同じ姿勢を保ち続けて寝ることによって生じやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">本来、三半規管には耳石は存在しませんが、何らかの原因で耳石器の耳石が感覚毛から剥がれ落ちて、三半規管の中に入り込んでしまうことがあります。頭を傾けたりすると三半規管のなかに溜まっていた耳石が動き、それと一緒に三半規管の中のリンパ液が動くことによって、神経を刺激してめまいが生じてしまうのです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">強い回転性のめまいのため、重い病気を疑ってしまうこともありますが、この疾患は体を動かした時にのみ生じるめまいであり、良性です。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">メニエール病</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">めまいの原因として多い疾患の一つです。中高年の女性に多く、回転性のめまいを生じますが、めまいだけではなく耳鳴りや難聴、耳閉塞感を伴います。反復性があり、繰り返し症状が現れます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">はっきりとした原因はわかっておりませんが、ストレスや疲労など何らかのきっかけで三半規管の中の内リンパ液が増えて(水ぶくれ)しまい、過剰なリンパ液が神経を刺激してしまうためにめまいが引き起こされます。この疾患は病変が三半規管だけではなく、音を感知する蝸牛(内耳の一部)にも及ぶので耳鳴りや難聴、耳のつまり感を伴うのが特徴です。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">突発性難聴</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">その名の通り突発的に強い難聴を引き起こし、耳鳴りや耳閉塞感を伴います。めまいを生じることも少なくありません。症状がメニエール病と似ていますが、メニエール病はめまいが反復的におきるのに対して突発性難聴はめまいが繰り返し起こることはありません。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">前庭神経炎</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">三半規管や耳石器で感知された体の傾きや動きの情報は前庭神経を通じて脳に伝えられます。この前庭神経に炎症が生じると、強いぐるぐるとした回転性のめまいを生じます。前庭神経炎は風邪を引いた後に生じることが多いため、ウイルスが神経に感染することで生じると言われています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">脳梗塞や脳出血、脳腫瘍によるめまい</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">脳の病気が原因でおこるめまいは、体が宙に浮いているようなフワフワとした浮動性のめまいが多く、その他に激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、飲み込むのが難しいなどの症状を伴います。脳幹や小脳は体のバランスを調節しているため、これらの部分に腫瘍や出血をおこすとめまいを生じます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffcc99;">その他の原因で起こるめまい</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">・心因性めまい</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">疲労やストレスもめまいが生じる原因になります。疲労や精神的ストレスの蓄積は脳に過剰な負担を強いることになり、その結果脳の混乱を招き、めまいを引き起こしやすくなります。また、これらの要因は自律神経系のバランスも乱しやすく、特に交感神経優位の状態になります。交感神経優位の状態が長く続けば、さらなる疲労増大にもつながり、適切な血管の拡張と収縮の運動ができなくなるため、血行不良を招きます。その結果バランス感覚を司る前庭や感覚情報を統合している脳に十分な栄養や酸素を供給することができなくなり、めまいが生じやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">・自律神経性失調症によるめまい</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">自律神経失調症に多い、急な立ち上がりや起き上がりの時に生じるめまいや立ちくらみは副交感神経と交感神経が適切なスイッチの切り替えができなくなっているためにおきます。通常立ち上がる時や起き上がる時は、血液が重力によって足の方へ下がらないように交感神経が適切に働くことで、血圧を維持して脳血流を一定に保っています。様々な原因によって副交感神経と交感神経のスムーズなスイッチの切り替えができないと起き上がったり、立ち上がったりしたときに脳を循環している血液が重力によって下がってしまい、立ちくらみやめまいを生じてしまうのです。自律神経失調症は精神的ストレスで起こることも多いため、自律神経性のめまいは心因性のめまいと重なってでていることもあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #000080;">・加齢によるめまい</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">脳には目からの<span style="background-color: #ffff99;">視覚による情報</span>、内耳からの<span style="background-color: #ffff99;">平衡感覚の情報</span>、全身の筋肉や関節からの“手足や身体の位置”“関節の曲がり具合”などを感知する<span style="background-color: #ffff99;">深部感覚の情報</span>が送らてきます。脳はこれらの情報を統合して、全身の筋肉に指令をだすことによって体のバランスや姿勢をコントロールしています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">加齢によって徐々に体の機能は低下していきますが、機能低下が顕著にみられるのが三半規管や耳石器、前庭神経の老化による平衡感覚(バランス感覚)の低下です。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">三半規管、耳石器、前庭神経の機能低下は体の傾きや位置情報を脳に正しく伝えることができなくなるため、その結果脳が混乱してしまい、めまいが起きてしまうのです</span>。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">めまいやふらつきがある場合の多くは特に<span style="color: #ff0000;">首や肩の筋肉が過緊張</span>を起こしています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頭を地面に対して垂直に立たせなければいけないため、内耳や目から得られる情報に基づいて首肩周辺の筋肉を収縮させて頭の傾きを調節しています。この一連の調節は無意識下で行われていて、目、前庭(三半規管、耳石器)、肩首の筋肉は反射回路でつながっています。したがって三半規管や耳石器に障害が生じたりすると肩首の筋肉も緊張して硬くなりやすく、また筋肉が過緊張すれば内耳にも影響を及ぼしやすくなります。よって<span style="color: #ff0000;">肩首の筋肉の過緊張もめまいを引き起こす一要因</span>でもあり、めまい感を増強している原因にもなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">めまいに対しての治療は目の周辺や首肩周辺の筋緊張をとって血行改善を目的に施術していきます。また自律神経の乱れもめまいの原因になりますので患部周辺だけではなく、患者さんの体の状態に応じて全身にアプローチしていきます。原因にもよりますが、めまいは薬の服用だけでは完全に治らないケースも少なくありません。めまいでお困りの方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200424143853-5ea27b6d95660_m.jpg' />
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text/html
2020-04-15T06:23:00+09:00
高血圧の予防と対策
https://wayou-sinkyu.com/info/3240830
<p><span style="font-size: 12pt;">加齢に伴い、体の機能は年とともに低下していきますが、加えて血管の老化も進み血圧も徐々に高くなっていきます。しかし最近では生活習慣病の増加、運動不足などの影響により比較的若い年代層で高血圧になるケースもあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血圧を維持することは生きていく上で大事ではありますが、一方で血圧が高すぎたり、低すぎたりしてしまうのも良くはなく、血圧の過度な変動は体の機能を正常に維持することができなくなり、様々な障害を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><strong><span style="font-size: 14pt;">血圧とは</span></strong></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">私達の体の中では血液を介して、細胞一つ一つに栄養や酸素などを届けたり老廃物を排出するために、絶えず心臓が繰り返し動き、血液を全身すみずみまで循環させています。そして心臓が動くことによって血圧が変動しています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">「血圧」とは<span style="color: #ff0000;">血管壁にかかる圧力</span>のことをいいます。心臓が収縮して血液が送り出されるとき、血管にかかる圧力のことを「<span style="color: #ff0000;">収縮期血圧</span>」と呼び、心臓が収縮した後、拡がるときにかかる圧力を「<span style="color: #ff0000;">拡張期血圧</span>」と呼びます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血圧は常に一定ではなく、日中は比較的高く保たれ、夜間では徐々に下がり始め、睡眠時には最も低くなります。このように血圧は一日を通して規則的に変動していて、このことを日内変動といいます。これは自律神経活動の状態を反映しているといえます。つまり昼間には体を活動状態にさせるために交感神経が優位に働き、それに伴い血圧も上昇していきます。夜は体を休息させるために副交感神経優位になり、血圧は下がります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血圧の高さは「<span style="color: #ff0000;">心臓から血管に送り出される血液量</span>」と「<span style="color: #ff0000;">血管の抵抗性や柔軟性</span>」によって決まります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">例えば腎臓の機能低下や過剰な塩分摂取は血液中の水分が増えます。血液量が増えれば、心臓から送り出される血液量も増えるので、血管に圧力がかかりやすくなります。また血管が収縮したり、動脈硬化などによって血管が硬くなると、一定量の血液が流れ込むことによって血管への内圧も高まります。</span></p>
<p> </p>
<table width="808" height="266" style="height: 266px;" border="1">
<tbody>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">分類</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">収縮期血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"> </td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">拡張期血圧</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">至適血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><120</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">かつ</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><80</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">正常血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><130</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">かつ</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><85</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">正常高値血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">130-139</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">または</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">85-89</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">Ⅰ度高血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">140-159</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">または</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">90-99</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">Ⅱ度高血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">160-179</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">または</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">100-109</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">Ⅲ度高血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">≧180</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">または</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">≧110</span></td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">収縮期高血圧</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">≧140</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;">かつ</span></td>
<td style="text-align: center;"><span style="font-size: 12pt;"><90</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 12pt;">血圧は低すぎても、高すぎても体には良くありませんが、特に血圧で問題になるのが、血圧が高すぎることによって引き起こされる様々な疾患です。長期間続く高血圧は動脈硬化や血管の脆弱を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの重大な疾患につながる恐れがあるからです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血圧は医療機関での測定で上(収縮期血圧)が140㎜Hg、下(拡張期血圧)が90㎜Hgを超えると高血圧と診断され、治療の対象になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">高血圧は原因が明確ではない<span style="color: #000080;">一次性高血圧(本態性高血圧)</span>と、腎臓や内分泌系などの疾患が原因でおこる<span style="color: #000080;">二次性高血圧</span>に区分されますが、高血圧の多くは<span style="color: #ff0000;">一次性高血圧</span>であり、高血圧の90%を占めます。一次性高血圧は特に<span style="color: #ff0000;">遺伝的要素</span>や<span style="color: #ff0000;">生活習慣</span>による影響が大きく関わっています。</span></p>
<p> </p>
<p><strong><span style="font-size: 14pt;">血圧を上げる原因</span></strong></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">一次性高血圧は特に生活習慣と密接に関わっており、肥満や過度な飲酒、喫煙などは血圧をあげる要因となります。</span></p>
<p> </p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ccffcc;">運動不足、肥満</span><br />肥満は高血圧の発症率が2~3倍高くなります。<br />肥満かどうかはBMI値で調べられます。BMI値とは身長と体重との関係性を計算した数値であり、身長に見合った体重であるかどうかを調べられます。<br />BMI=体重(㎏)÷{身長(m)×身長(m)}<br />BMI値が18.5~24であれば標準体重であり、25以上は肥満とされます。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ccffcc;">塩分の過剰摂取</span><br />塩分の過剰摂取により血中の塩分濃度は高くなります。血中の塩分濃度が高くなると、塩分を薄めるために体内に水分が過剰に吸収されます。その結果血液量が増え血圧が高くなります。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; background-color: #ccffcc;">過度な飲酒</span><br /><span style="font-size: 12pt;">少量のアルコール摂取は一時的に血圧を下げますが、長期間の過度な飲酒は血圧をあげる原因になります。またアルコールの代謝過程で塩分の排出を促すカリウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く失われてしまいます。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; background-color: #ccffcc;">ストレス,疲労,睡眠不足</span><br /><span style="font-size: 12pt;">ストレスや疲労、睡眠不足は交感神経が緊張します。交感神経活動の高まりは血管を収縮させるため、血管抵抗性が増加し、血圧が高くなります。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; background-color: #ccffcc;">高血糖</span><br /><span style="font-size: 12pt;">血糖値が高いと塩分と同様に濃度を薄めようと多量の水分が血液中に吸収され、血圧が上がります。血糖値が高い糖尿病は血圧が上がりやすくなります。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; background-color: #ccffcc;">遺伝的要素</span><br /><span style="font-size: 12pt;">血圧は遺伝の影響を受けやすく、両親が高血圧だった場合、子供が成人後に高血圧になる確率は50~60%といわれています。</span></li>
</ul>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt; background-color: #ccffcc;">血管の老化</span><br /><span style="font-size: 12pt;">年を重ねていくと血管は徐々に弾力性を失い、動脈硬化が進んでいきます。そのため加齢によって血圧は高くなります。加えて高脂血症や高血糖など様々な疾患を抱えていると血管がもろくなりやすく、さらに血圧が高くなります。</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>高血圧の予防と対策</strong></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">⒈<span style="background-color: #ffff99;">食生活の見直し</span></span><span style="font-size: 16px;"><br />塩分が少ない食事を心がけることで血圧をコントロールすることができます。また塩分の過剰摂取を控えるだけではなく、体内の塩分の排出を促す栄養素を積極的に摂取しましょう。野菜や果物に多く含まれているカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルの他、食物繊維は体内の余分なナトリウムを排出する作用があります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">⒉<span style="background-color: #ffff99;">適度な運動</span><br />適度な運動は血圧を下げることがわかっています。汗をかくことで血液中の余分な水分や塩分が排出され、血管への負荷が少なくなります。また運動は肥満防止や心肺機能の向上にもつながりますので継続した運動をおすすめします。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">⒊<span style="background-color: #ffff99;">過度なアルコール摂取や喫煙を控える</span><br />長期間のアルコール摂取は血圧を高めます。またたばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり血圧を高めてしまいます。たばこを吸う本数をより少なくすることを心がけましょう。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">⒋<span style="background-color: #ffff99;">心身リラックスさせて睡眠を十分にとる</span><br />ストレスや疲れ、睡眠不足があると交感神経を高めるため、血圧が上がりやすくなります。簡単ではありませんが、なるべくストレスや疲労を蓄積させず体をリラックスさせて、副交感神経を高めるような生活習慣を心がけましょう。</span></p>
<p> </p>
<p><strong><span style="font-size: 14pt;">高血圧の鍼灸治療</span></strong></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">高血圧の鍼灸治療は本態性高血圧に有効とされております。頸肩や腰、下肢など全身の緊張部位や反応部位にアプローチすることにより、末梢血管(血管の末端)の抵抗性を弱めたり、交感神経の緊張を抑えたりすることができます。加えて鍼灸による刺激はリラクゼーション効果があり、体を休める副交感神経の働きを高めます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">血圧は一日の規則的なリズムで変動していますが、心身の状態により血圧の規則的な変動は容易に崩れます。寝たきりとなる原因で多い脳卒中や、死因で多くを占める心筋梗塞や脳梗塞は高血圧と密接に関わっています。高血圧は「サイレントキラー」といわれるように自覚症状がなく放置されがちですが、高血圧に関わる疾患が多いだけに日々の体調管理はしっかり行い、生活習慣を見直してみましょう。</span></p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200416175025-5e981c51bc382_m.jpg' />
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2020-03-28T09:08:00+09:00
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
https://wayou-sinkyu.com/info/3206833
<p><span style="font-size: 12pt;">四十肩、五十肩はその名の通り40~50代の中高年に多く、肩関節に炎症が生じて肩関節の強い痛みとそれに伴う挙上困難、運動制限を特徴とします。この疾患にかかると腕が挙げられないばかりか、痛みによりあらゆる方向に腕が動かせなくなります。「洗濯物が干せない」「エプロンが結べない」「髪が洗えない」「痛みで寝付けない、目が覚めてしまう」など日常生活に支障がでる程強い痛みを伴うこと多いです。この疾患も変形膝関節症や脊柱管狭窄症などの疾患と同じように肩関節の組織が徐々に摩耗(老化)していくことによっておこる退行性変化を基盤とした変性疾患の一つです。はっきりとした病態は分らないとされておりますが、腱板損傷・断裂、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋腱炎などの病態が関わっていると考えられます。<br /></span></p>
<p> <span style="font-size: 12pt;">四十肩・五十肩の現れ方は人それぞれちがいますが、最初は肩関節周辺の軽度の痛みと違和感を自覚し、徐々に痛みが強くなっていくことが傾向にあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">一般的に肩関節の違和感から始まり徐々に痛みが強くなる場合、3つの病期をたどるといわれています。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #00ffff;">炎症期</span><br />肩関節周辺組織が炎症している時期。痛みが強く安静時痛や夜間痛があり、しばしば痛みのために睡眠が障害されることもあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #00ffff;">拘縮期</span><br />安静時痛や夜間痛を伴う強い痛みはなくなりますが、肩関節を動かすと痛みがあり筋肉に過緊張がみられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #00ffff;">回復期</span><br />安静時痛や運動時痛が徐々に軽くなり、肩関節が正常な状態まで回復していきます。</span></p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 16px;">肩関節の痛みや運動制限の回復にかかる期間は人によって様々ですが、1,2か月程度で治る人もいれば、半年、1年以上と長期間を要する人もいます。なかなか痛みや運動制限が治らない背景には筋拘縮による血液循環の悪化、筋力低下や関節可動域制限などによる体の機能低下が関わっているケースもあります。</span></p>
<p> <span style="font-size: 12pt;">肩関節は、上腕骨と肩甲骨で構成する<span style="color: #3366ff;">肩甲上腕関節</span>(狭義の肩関節)、鎖骨と胸骨(体前面の中心にある骨)で構成する<span style="color: #3366ff;">胸鎖関節</span>、肩峰(肩甲骨の一部分)と鎖骨で構成する<span style="color: #3366ff;">肩鎖関節</span></span><span style="font-size: 16px;">、<span style="font-size: 12pt;">そして肩甲骨と胸郭(肋骨部分)からなる<span style="color: #3366ff;">肩甲胸郭関節</span></span></span><span style="font-size: 12pt;">の4つの関節を合わせていいます。腕を上に挙げたり、前に伸ばしたり、腕を回すというような動作は腕だけが動いてるわけではなく、これらの関節が一体となって動くことにより肩甲骨、鎖骨、胸椎(背骨の胸の部分)が連動して、一つの動作を可能としています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">四十肩・五十肩に罹患しやすい人は特に<span style="color: #ff0000;">肩甲骨や鎖骨、胸椎が正常に動いていないことが多く</span>、日頃から肩甲上腕関節(狭義の肩関節)のみで繰り返し使っているため、酷使により炎症が生じてしまいやすいのです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">肩甲骨、鎖骨、胸椎が動かなくる原因として</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ffcc00;">1.姿勢による影響</span><br />特に背中が丸まると肩が前方に移動します。この状態は肩甲骨や鎖骨の動きを止めてしまい、肩甲上腕関節に過度な負荷がかかっています。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ffcc00;">2.筋緊張、筋拘縮</span><br />体の前面にある大胸筋や小胸筋、鎖骨下筋、外腹斜筋、前鋸筋、肩背部にある肩甲挙筋、菱形筋、棘下筋などの筋緊張は肩甲骨や鎖骨の動きを止めてしまったり、上腕骨頭の異常運動を引き起こしてしまうため、肩の痛みの原因になります。これら一部分の筋緊張は姿勢による影響が強くでます。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ffcc00;">3.肩甲骨周囲筋の筋力低下</span><br />肩甲骨には腕の動きに応じて肩甲骨を規則正しく動かすための筋肉が多数付着しています。腕を90度以上挙げるときには僧帽筋という筋肉が主体となって働きますが、特に僧帽筋下部線維の筋力低下があると肩甲骨を正常に動かすことができなくなり異常運動を引き起こしやすくなります。肩甲骨の異常運動は肩関節の炎症を引き起こしたり、肩こりを生じやすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ffcc00;">3.胸椎の伸展不足</span><br />もともと胸椎は軽度後ろに彎曲(生理的湾曲)しています。腕を挙上する時には腕の動きに伴い、胸椎は伸展して、同時に肩甲骨が後傾します。胸椎が伸展しないと肩甲骨の後傾の動きも制限され、肩甲上腕関節には負荷がかかります。特に体前面にある外腹斜筋や腹直筋、大胸筋、小胸筋などの過緊張があると胸椎の伸展ができなくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="background-color: #ffcc00;">4.体幹筋力の低下</span><br />腰部や腹部の深いところには体の安定性に関わる筋肉群があり、この筋肉群の筋力低下があると背骨を正しい位置に保つことができなくなり、それが肩甲骨にも影響して肩関節の可動域制限を引き起こします。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">一概には言えませんが、四十肩・五十肩に罹患しやすい人、痛みや運動制限がなかなか回復しない人の多くは先にあげた複数の要因が絡んでいて、その結果体の機能低下に陥っていると考えられます。痛みや運動制限などの程度が人それぞれ違うように、原因もそれぞれ違います。姿勢や関節可動域、徒手筋力などを総合的に評価し、それに応じた治療をおこなっていきます。痛みや長期間患ってお悩みの方は一度ご相談ください。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200331123003-5e82b93b7ce84_m.jpg' />
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2020-03-24T11:17:00+09:00
加齢に伴う膝の痛み
https://wayou-sinkyu.com/info/3199450
<p><span style="font-size: 10pt;">若い頃に日常生活で普通にできていたことが今ではできなくない、あるいはできる範囲が狭まっている、そういうふうに感じる方は多いと思います。身体機能は10~20代をピークにそれ以降は加齢と共に段々と低下していきます。同時に重力環境下で暮らしている以上、関節の変形も起こりやすくなります。特に腰椎の関節や膝関節は荷重関節といい、体重がかかり、かつ可動性を有しているため負担が大きく、比較的若い年代から変性しやすい関節でもあります。個人差にもよりますが膝関節は早い人で40代から変形が始まってきます。しかし2足起立及び歩行を行う人間において、</span><span style="font-size: 10pt;">関節の変形は誰もが起こるものであり、生理的現象でもあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">膝関節は大腿骨と脛骨(すねの骨)、膝蓋骨(お皿)で構成しています。大腿骨と脛骨それぞれの関節部分は関節軟骨で覆われ、その間には半月板という軟骨組織があります。関節軟骨や半月板は地面から伝わる衝撃を吸収するクッションの役割を担ったり、関節の動きを滑らかにするはたらきがあります。その周りには大腿骨や脛骨、膝蓋骨をつなぐ靭帯(内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯など)があり、関節が過剰に動きすぎないように膝関節の動きを制動しています。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">変形性膝関節症は関節軟骨や半月板がすり減ったために生じる膝の痛みというように解釈されることが多いですが、変形に伴う痛みの程度もそれぞれで、関節軟骨や半月板が薄くなっているからといって必ずしも痛みが生じるとは限りません。関節の変形があるのにもかかわらず痛みがない人や、一方で関節の変形が軽度でも痛みが強くあらわれることもあり、関節の変形と痛みの程度は一致しないことも多いです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">膝の痛みを助長している原因</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">関節軟骨や半月板がすり減ることで、骨がむき出しになり神経を刺激して痛みが生じる、衝撃吸収ができないため膝への負担が大きくなり痛みがでるということはもちろんあると思います。しかし膝の痛みと変形(軟骨組織の摩耗による)の程度は必ずしも一致していないこともあり、膝の痛みを引き起こす、あるいは痛みを増強している原因は他にもあると考えられます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt; color: #000080; text-decoration: underline;">姿勢による膝への影響</span></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">加齢の影響は膝だけではなく、背骨や筋力にもあらわれてきます。特に腰椎の椎間板(椎骨の間にある軟骨組織)は年とともにつぶれていきやすく、同時にお尻や腰の筋肉も衰えていきます。その結果、腰は段々と後ろに曲がり、骨盤は後ろに傾き(後傾)、上体は全体として丸まった姿勢になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">理想の姿勢というのは、横からみて下肢の上に真っ直ぐ上体がのっているような状態が良く、力学的な観点からも負担が一番少ないといわれています。しかし上体が丸まった状態というのは下肢に対して上体が後ろにもたれかかっている形になります。膝関節から重心が遠くなるため、この状態は膝の不安定性を招き、その結果痛みが生じやすくなります。猫背の姿勢をとることが多い若い年代でも、このような理由で膝の痛みを引き起こすことがあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 10pt; color: #000080; text-decoration: underline;">体重による影響</span></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">膝関節は荷重関節であり、体重による影響が大きい関節です。普段から何気なく歩いたり、階段を利用したりして移動していますが、その時膝には体重以上の負荷がかかっています。歩行時には体重の2~3倍、階段昇降では体重の5倍(降りるときの方が負荷が大きい)、走るとなると体重の7倍以上の負荷が膝関節にかかっています。体重が1㎏増えると、膝関節には少なくとも2㎏以上の負荷が加わることになります。負荷が大きくなることは膝の痛みを引き起しやすくなるだけではなく、膝関節の変性を早めることにもつながります。膝の痛みがつよいのに運動不足だからといって、無理に歩いたり階段を使って運動しようとしたりして、かえって痛みが強くなってしまった、というお話をよく耳にします。体を動かすことはいいことなんですが、痛みが強いのに運動を無理に行うことで痛みはさらに悪化し、変形も進行してしまいます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline; color: #000080;"><span style="font-size: 13.3333px;">膝関節組織による影響</span></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">膝関節の組織には関節軟骨や半月板、靭帯の他に組織同士の摩擦防ぐ袋状の関節包や、関節運動を円滑にする膝蓋下脂肪体があり、これらに炎症や癒着が生じると痛みがあらわれます。特に膝関節を曲げた際、膝関節前面に強い痛みを生じます。関節包や膝蓋下脂肪体の状態を良くすることで膝の痛みが軽くなることも多いです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline; color: #000080;"><span style="font-size: 10pt;">膝関節可動性の低下による影響</span></span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;">膝関節の可動性が少なくなると膝関節の一定の部分にだけ負荷が加わり続けるため、その部分に痛みが生じやすくなります。関節の動きは単に曲げたり、伸ばしたりというような動きだけではなく屈伸運動に伴い軽度回旋しています。膝を痛める方のなかには膝の回旋不足が原因で起こることもあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline; color: #000080;"><span style="font-size: 10pt;">胸郭(肋骨で覆われている部分)の回旋可動域低下による影響</span></span></p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;"><span style="font-size: 10pt;">歩行時、足の動きに伴い胸郭は前後への回旋運動をしています。この回旋運動があることで前方への推進力が得られ効率的な歩行を可能としているわけですが、</span>胸郭の可動性低下、特に胸郭の回旋不足があると腰や膝関節で代償されます。その分、膝関節には回旋ストレス(ねじれるような力)が増大しますので、回旋ストレスの蓄積により膝関節の痛みが強くなります。変形性膝関節症を抱える方のなかには胸郭の可動性が低下が原因で膝に痛みを引き起こしているケースもみられます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 10pt;">その他にも足部や足関節のアライメント、脛骨の異常捻転、膝関節周囲の筋筋膜の緊張や癒着、骨盤のアライメントなども痛みの原因、痛みが増大する原因</span><span style="font-size: 10pt;">になります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 18.6667px; background-color: #ffff99;">変形性膝関節症の症状に対する治療</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 13.3333px;">膝関節は外側部分と内側部分で荷重を分配していますが、もともと膝関節内側の方が荷重がかかりやすい構造になっています。それに加え、姿勢、体重、脊柱や骨盤のアライメント不良、関節の可動域制限、足部の機能不全など様々な要因が存在することで膝関節内側への負荷はさらに増大します。患部のみを治療して症状が軽くなることもありますが、膝関節を力学的な視点で捉えると、膝関節の変形に影響を及ぼす原因が全身にもあり、その原因を一つ一つ取り除くことで膝の痛みをとることもできます(膝の変形の程度にもよる)。治療としては膝関節内側にかかりすぎた荷重を外側部分に分散させ、異常な力学的環境を改善させるために、まず身体機能の評価を行い、その結果に基づいて鍼灸治療、手技や運動療法、テーピングなどを用いて全身にアプローチしていきます。膝の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200324183514-5e79d4521d5f7_m.jpg' />
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2020-03-10T17:39:00+09:00
「疲労」と「疲労感」
https://wayou-sinkyu.com/info/3178286
<p><span style="font-size: medium;" size="3"><span>仕事や家事、運動、人間関係やノルマ達成など、生活していくうえにおいて常に人間の体にはストレスがかかっています。現在人口の6割の人が疲労を自覚し、全体の3割の人が6か月以上持続して疲労を感じています。疲労による体への影響はあまり感じないため軽視されがちですが、痛み・発熱と並ぶ体の三大危険信号に位置図けられています。<span style="font-size: 12pt;">疲労の放置は酸化ストレスにより細胞の老化を早めたり、脳が疲弊し、自律神経系、内分泌系、免疫系に不具合が生じることによって、多様な症状、疾患が発生しやすくなります。</span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #ff6600;" size="3">疲労に関わる部位</span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">眼窩前頭野<br /></span></span></span><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">ちょうど眉間の真後ろに位置している前頭葉の一部で、物事を考えたり、コミュニケーションをとるなど高次の知的機能を持つ。疲労を感知する部位になります。</span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline; font-size: 12pt;">前帯状回<br /></span><span style="font-size: 12pt;">大脳辺縁系に属し、自律神経機能の中枢機能、情動や共感の認知機能をもっています。集中力をコントロールします。</span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 12pt;">視床下部<br /></span></span><span style="font-size: 12pt;">前帯状回とともに自律神経をコントロールする部位であり、その他に内分泌系や免疫系調節の役割も担っています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="text-decoration: underline;">疲労因子FF</span><br />たんぱく質の一種で、活性酸素が細胞を傷つけた際に産生される老廃物。<br />血中にたくさんのFFがあると<span style="color: #ff0000;">細胞の機能が著しく低下</span>します。この状態のことを狭義の意味で「<span style="color: #ff0000;">疲労</span>」といいます。階段を上ったり、精神的ストレスで過緊張していると疲労因子の量が跳ね上がります。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 14pt; color: #ff6600;" size="3">疲労を感じるメカニズム</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">体を動かしたり、座って作業をしていたり、寝ている時でさえも呼吸によって酸素を体内に取り入れ、エネルギーをつくっています。そしてエネルギーと一緒に産生されるのが活性酸素です。活性酸素は細胞を酸化させ(錆びつかせる)、細胞の機能を著しく低下させる原因となります。極度な肉体的疲労、精神的疲労で大量の酸素が消費されれば、多量の活性酸素が発生します。<br />近年の研究で活性酸素が細胞を酸化させる過程で発生する疲労因子FF(たんぱく質の一種)が疲労を引き起こす原因ということがわっかてきました。疲労因子が産生されると、その疲労因子を察知した免疫細胞から生理活性物質(炎症性サイトカイン)が分泌されます。そのサイトカインが脳にある眼窩前頭野に伝えられ、疲労として認知されます。つまり<span style="color: #ff0000;">眼窩前頭野にサイトカインが伝わることで「疲れた」と疲労を感じる</span>のです。狭義の意味で「<span style="color: #ff0000;">疲労感</span>」といいます。<br /></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">自律神経中枢である前帯状回や視床下部は常に酸化ストレスにさらされています。人は激しい運動をすれば、大量の酸素が消費し、活性酸素も多く産生されます。その結果、疲労を感じることはごく普通の現象ですが、大事な会議が終わった後、パソコンやデスクワークで集中して作業をした後など、大して体を動かしていないのに疲れを感じたことはないでしょうか。あるいは暑い夏場に少し歩いただけなのに汗を多量にかき、疲れがどっと感じたことがあると思います。これらは自律神経を調整している<span style="color: #ff0000;">視床下部、前帯状回の疲労の蓄積によって起こる「脳疲労」</span>なのです。自律神経はどのような環境下でも、体内環境を一定に保とうします。気温が高ければ体温を下げようと汗をかき、熱を外に逃したり、集中している時は交感神経が働き、緊張状態を保ったりと常に視床下部などは体内環境を監視し自律神経を介してコントロールしています。視床下部などでも酸素が使われていますので、活性酸素が産生されています。そして酸化ストレスの信号は眼窩前頭野に伝えられ「疲労感」が発生するわけです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;">自律神経中枢である視床下部や前帯状回は、外部環境の変動があっても呼吸、消化吸収、血液循環、脈拍など体内環境を一定に保とうと昼夜常に機能してるところですので、<span style="color: #ff0000;">自律神経中枢は疲労が最も生じやすいところでもあります</span>。運動やデスクワーク、思い悩みによる疲れは体の疲労ではなく「脳の疲労」です。疲労を感じるということは、「これ以上自律神経に負担をかけないでください」という体からの危険信号でもあり、休息を欲求している合図でもあります。この疲労感を無視して体に負担をかけ続けてしまうと、自律神経機能が乱れるだけではなく、内分泌系、免疫系の症状や疾患があらわれてしまいます。<br />休んでいるつもりでも体の疲れがとれない場合、「脳疲労」が蓄積している可能性があります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; color: #ff6600;">疲労に対する鍼灸治療</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">慢性疲労症候群(6か月以上続く全身性の激しい疲労感)の患者さんの脳血流量を調べたところ、前帯状回、眼窩前頭野、背外側野、海馬などの部位に脳血流量の低下を認めたという報告があります。これらの部位の血流量低下に伴う症状は自律神経失調であらわれる多彩な症状と一致しています。<br />疲労に対する鍼灸のはっきりとしたメカニズムはわかっておりませんが、鍼灸は<span style="color: #ff0000;">脳血流量の増加</span>、<span style="color: #ff0000;">セロトニン分泌の増加</span>、<span style="color: #ff0000;">自律神経機能の調節</span>の有効性が認められています。他にも脳にプラスの作用機序が働いていると考えられますが、これらの作用の相乗効果により疲労に対する効果があるのではないかと思います。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">人はやりがいのある仕事だったり、生活に生きがいを感じたりすると体の疲労を忘れて、いつまでも頑張ってしまいがちです。このとき脳内では、快感や多幸感をもたらすエンドルフィンやカンナビノイドという脳内物質が分泌されていて、これらの物質が眼窩前頭野に作用することで、眼窩前頭野が発する「疲労」アラームを隠してしまっている状態にあります。疲労はなくったわけではなく隠されている状態なので、疲労は蓄積していき知らず知らずのうちに体の機能は乱れていきます。そうならないために疲労を少しでも感じたら休息をとり、日々の食事、睡眠などの生活習慣を心がけて、無理を強いられている体を労わってあげましょう。</span></p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200311144131-5e687a0b1bbc4_m.jpg' />
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2020-03-09T15:36:00+09:00
繰りかえす頭痛
https://wayou-sinkyu.com/info/3176344
<p><span style="font-size: 12pt;">疲れていたり、ストレスが溜まっていたり、体調が悪い時に頭痛を感じたことがあるかと思います。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">仕事を休むほどではないが頭痛が段々と強くなり苦痛を感じる方もいれば、階段の上り下りや歩いているだけで頭にガンガンと響き、痛みで仕事を休まざるをえない方もいて、人によって頭痛の出方や程度は様々です。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頭痛は日常生活でよく遭遇するありふれた症状の一つですが、国際頭痛学会の分類において、危険性が低い「一次性頭痛」と重大な疾患が隠れていて危険性のある「二次性頭痛」に大別されます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #333399; font-size: 12pt;">一次性頭痛</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">日常一般的におこる頭痛のほとんどは一次性頭痛です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">緊張型頭痛</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">片頭痛</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">群発頭痛</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p><span style="color: #333399; font-size: 16px;">二次性頭痛</span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">疾患が原因で発生する頭痛です。</span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 16px;">頭部外傷によるもの</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">脳血管障害によるもの</span></li>
<li><span style="font-size: 16px;">感染症によるものなど</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;">これまで経験のない急激な強い痛み、悪心嘔吐を伴う頭痛、意識消失を伴う頭痛など、これらの症状は重大な疾患が背後にあり、緊急な処置を用します。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療で有効と認められるのは一次性頭痛の片頭痛、緊張型頭痛です。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">緊張型頭痛</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">頭痛のなかで最も多くを占めます。緊張型頭痛は主に肉体的、精神的なストレスにより首肩周辺の筋肉の過緊張が原因でおこります。<br />首と肩の筋肉のほとんどは頭蓋骨についています。そして</span><span style="font-size: 12pt;">後頭部の知覚は大後頭神経が、側頭部は小後頭神経が支配していますが、これらの知覚神経は頚髄(脊髄の首の部分)から分かれ頸椎の外にでて、首の筋肉の間をかき分けながら上行し、頭蓋骨の後頭部や側頭部を走行します。<br />首肩の筋肉の過緊張は付着部の頭蓋骨に影響し、締め付けられるような頭痛を引き起こしたり、首の部分で大後頭神経や小後頭神経が圧迫することで、頭に「ピリッ」と電気が走るような頭痛が発生します。<br />緊張型頭痛は後頭部や側頭部だけではなく、全身を覆っている筋膜の影響により、筋緊張が筋膜を通じて前頭部に伝わり、額周辺にも痛みがでることがあります。<br />この頭痛は筋肉疲労があれば常に痛みがでていることもありますが、特に一日のうち、体の疲労が出始める夕方頃から痛みが強くなる傾向にあります。<br />また目と首は神経反射回路でつながっています。目の酷使は眼精疲労だけでなく首周りの筋肉疲労にも関連し、頭痛を引き起こしやすくなります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">片頭痛</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">片頭痛はズキズキと拍動性のある頭痛で、なかには寝込んでしまう程、頭痛がでることもあります。キラキラした光やギザギザした光が見えたり、視野が欠けたりするような前兆を伴うことも少なくありません。発作中は嘔気嘔吐を伴ったり、光過敏や音過敏になることもあります。<br />はっきりとした原因はわっかておりませんが、脳内血管の周囲を覆っている神経が何らかの原因により炎症物質を放出することによって、血管の異常運動を引き起こし頭痛が発生するという説が有力とされています。<br />近年では脳過敏や不安定性が原因で片頭痛を引き起こすという考え方があります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">脳過敏とは片頭痛による長期にわたる鎮痛薬の乱用により、脳が興奮状態に陥ってしまう状態で、頭痛以外にもふらつきを伴うめまい、不眠、頭重感、耳鳴りなど多様な症状があらわれます。繰り返される片頭痛やそれに伴う多様な症状があれば、もしかしたら脳が興奮状態になっていることも考えられます。<br />片頭痛をかかえる患者さんの多くは首や肩の凝りをもっており、ある研究では首肩の圧痛と頭痛日数の減少は相関関係にあるという報告もあります。肩や首の過緊張が脳過敏を助長しているのか、または脳過敏が肩首の筋緊張を引き起こしているのか定かではありませんが、少なからず首肩周辺の筋と片頭痛には関係があります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">これまでの治療では頭痛の程度にもよりますが、治療を受けられた患者さんのほとんどは症状が緩解しています。<br />頭痛を抱えている方の多くはデスクワークや手作業など体の酷使により疲労が蓄積している状態であり、筋の過緊張をはじめ、体内の自律神経系、内分泌系、免疫系相互の働きが乱れやすくなっています。これらのバランスが乱れれば、頭痛だけではなくめまい、ふらつき、悪心嘔吐、手足の冷え、抑うつなど様々な症状があらわれます。<br />頭痛でも原因があります。頭が痛いからとやみくもに鎮痛薬を飲んで無理に症状を抑え込もうとしても、症状は軽くなりますが原因は取り除かれていません。鎮痛薬の過度な服用は病態が改善されないばかりか、段々と症状は悪化していきます。そうならないために適切な処置を受け、これまでの生活習慣を見直してみましょう。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
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<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200310094146-5e66e24a67530_m.jpg' />
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2020-02-29T14:17:00+09:00
3/1(日)診療のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/3159612
<p><span style="font-size: 12pt;">3/1(日)は9:00~13:00になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">よろしくお願いします。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200229141824-5e59f42055586_m.jpg' />
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2020-02-25T15:00:00+09:00
腰椎椎間板ヘルニアの症状と原因
https://wayou-sinkyu.com/info/3151154
<p><span style="font-size: 12pt;">整形外科疾患で患者さんの訴えが最も多い症状は「腰痛」です。<br />腰痛は加齢に伴って発症しやすい症状でもありますが、働き盛りの中高年の世代やスポーツを盛んにしている人にも多く、幅広い世代にわたって腰痛に悩まされています。比較的若い世代では<strong>腰椎分離症</strong>・<strong>すべり症</strong>、<strong>腰椎椎間板ヘルニア</strong>が多く、中高年以降から段々と腰椎や椎間板が摩耗していき、腰椎に変形が生じる<strong>腰椎症</strong>や神経の通り道が狭くなることによっておこる<strong>脊柱管狭窄症</strong>が増えてきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">体の中心には背骨(脊柱)があり、柱として上体を支えながら可動性を有しております。脊柱は小さな骨(椎骨)が積み木のように重なって、脊柱を横からみると真っ直ぐではなく、なだらかなS字カーブを描いています。(生理的湾曲)。そして椎骨と椎骨の間には軟骨組織である椎間板があります。</span><span style="font-size: 16px;">椎間板は中心にある「<span style="color: #000080;">髄核</span>」という水分を含んだゼリー状の組織と、髄核の周囲を多層に覆う「<span style="color: #000080;">線維輪</span>」からなっています。</span><span style="font-size: 12pt;">椎間板は足から伝わる<span style="color: #ff0000;">衝撃を吸収</span>したり、<span style="color: #ff0000;">体重による負荷を緩和するクッション</span>のような役目を担っています。上体を前に曲げたり、後ろに反らしたりとスムーズに動かすことができるのは椎間板があるから可能となるのです。</span></p>
<div><span style="font-size: medium;" size="3">椎間板はその特性により姿勢の変化、重心の変化により様々な力学的ストレスがかかりやすく、若い年代から変性がすすむ組織でもあります。また椎間板には常に体重による負荷かかっており、姿勢の変化によって椎間板への圧力が変化します。<br />整形外科医 故ナッケムソン先生は姿勢と椎間板にかかる圧力の変化を調べられ、先生によると立位時の椎間板にかかる圧力を100%としたら<br /></span></div>
<p> </p>
<ul>
<li><span style="font-size: medium;" size="3">立位前かがみでの椎間板内圧150%</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">椅子に座った状態は140%</span></li>
<li><span style="font-size: medium;" size="3">座った状態での前かがみは185%</span></li>
<li><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3">仰向けで寝た状態は25%</span></span></li>
<li><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3">横向きで寝た状態は75%</span></span></span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">と姿勢の変化で椎間板内圧が変わると言っています。つまり椎間板性の腰痛(椎間板ヘルニア、腰部椎間板症)は椎間板内圧が高まる<span style="color: #ff0000;">前かがみになった状態</span>、<span style="color: #ff0000;">椅子に座った状態</span>の時に症状が強くでます。特に物を持ち上げる動作は椎間板に強い圧力がかかり、椎間板損傷を引き起こしやすくなります。働き盛りの20代から40代に多い椎間板ヘルニアは急激に椎間板内圧がかかる動作、例えば物を持ち上げる、姿勢が悪い状態で長時間座っている、激しく体を動かすというようなことで発症します。</span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;" size="3"><span size="3"><span size="3">椎間板ヘルニアとは</span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">椎間板ヘルニアとは椎間板内圧が強くかかった結果、髄核が周りの線維輪を突き破り後方に膨隆、もしくは髄核自体が外に漏出した状態のことをいいます。「ヘルニア」とは体の組織が本来あるべき位置からはみだした状態、膨隆した状態のことをいいます。特に頸椎(脊柱の首の部分)や腰椎は可動域が大きく、姿勢の変化による影響を受けやすいためヘルニアが起こりやすい場所でもあります。</span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;" size="3"><span size="3"><span size="3">腰椎椎間板ヘルニア症状</span></span></span></p>
<p> </p>
<ul>
<li><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">強い腰痛と下肢への痺れ・痛みがおこります。腰椎(仙骨の上から数えて5つの椎骨)のすぐ近くには下肢に伸びる感覚神経や運動神経が走っています。ヘルニアの大きさによってはこれらの神経を圧迫して下肢のしびれ、痛みがでやすくなるのです。(坐骨神経痛など)<br />椎間板内圧が高まる前かがみ姿勢や座位で症状が強くなります。</span></span></span></span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: medium;" size="3"><span style="font-size: 12pt;">馬尾神経に障害が及ぶと排尿や排便といった排泄にかかわる機能に障害があらわれます(膀胱直腸障害)</span></span></span></span></li>
</ul>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">椎間板ヘルニアの危険因子</span></p>
<p> </p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">椎間板は20代から変性(老化)がはじまると言われています。変性すると椎間板の水分が失われていくため、弾力性が低下していき線維輪が裂けやすくなります。そのため重たいものを持ち上げたり、長時間に及ぶ座位姿勢は椎間板を損傷しやすくなります。</span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;">腰椎は姿勢による影響を受けやすい場所でもあります。人の脊柱は直立した状態ではなく、横から見るとなだらかなS字カーブを描いています。頸椎は前弯、胸椎が後湾、腰椎が前弯というようにそれぞれがある程度の角度で湾曲していることで、体への負荷を少なくしバランスのとれた理想的な姿勢であるといえます。特に腰椎の前弯があることにより椎間板にかかる負荷は最小限に抑えられ、体を安定的に保つことができます。しかし体が丸まった、いわゆる猫背姿勢やお腹を前に突き出した姿勢(sway back)というのは腰椎の前弯が減少した状態になります。<span style="color: #ff0000;">腰椎の前弯の低下は椎間板内圧が高まってしまうため、椎間板の老化が早くなり傷みやすい状態だと言えます。</span></span></li>
</ul>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">腰椎椎間板ヘルニアや椎間板性腰痛は生活に支障がでる程の症状、緊急を要する場合を除いて、基本的に保存療法で経過をみていきます。ヘルニアは三か月程で緩解することが多いですが、それ以降も腰痛や足の痺れなどの症状が残ることもあります。それはヘルニアによる影響もゼロとは言えませんが、その他に考えられる原因としては姿勢や長時間の座位といった椎間板に負荷がかかり続けている状態だったり、筋柔軟性の低下、筋力のアンバランスなどが考えられます。</span><span style="font-size: 16px;"> 当院では痛みや痺れの施術と同時に姿勢や動作などの評価を行い、その原因に応じた施術も行っておりますので痛みやしびれでお悩みの方はお気軽にご相談ください。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p> </p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: medium;" size="3"></span> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200228131421-5e58939db6ead_m.jpg' />
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2020-02-22T13:21:00+09:00
休日診療のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/3145645
<p><span style="font-size: medium;" size="3">2/23(日) 9:00~13:00</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">2/24(祝・月) 9:00~13:00</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">になります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">よろしくお願いいたします。。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200222132959-5e50ae470b177_m.jpg' />
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2020-02-21T13:43:00+09:00
不眠症について
https://wayou-sinkyu.com/info/3137844
<p><span style="font-size: 12pt;">人生の3分の1の時間を占める睡眠。 </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">日中体を動かしている間、疲労物質や有毒な活性酸素は産生され続け、常に体は傷めつけられています。それに加えてテレビやインターネット、スマートフォンなどから得られる多くの情報量を処理するために脳がフル回転している状態でもあります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">睡眠は疲労をとるだけではなく、体に蓄積した有害物質を取り除いたり、記憶の整理をしたりと重要な役目を担っています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">体にとって寝ることは食事をとるのと同じくらい大事ですが、その一方で、人によってはなかなか寝つけなかったり、途中で目が覚めてしまったり、十分寝たつもりでも寝た気がしないなど睡眠に何らかの問題を抱えている人も多くいます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">体内時計</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">人間には1日周期において一定のリズムを刻む体内時計が備わっており、睡眠や覚醒、ホルモン分泌、自律神経活動、代謝などの生理反応が規則的に体内でおこなわれています。良好な睡眠を考えるうえで重要なのがホルモンである<span style="color: #ff0000;"><strong>セロトニン</strong></span>と<span style="color: #ff0000;"><strong>メラトニン</strong></span>、自律神経系の<span style="color: #ff0000;"><strong>交感神経</strong></span>と<span style="color: #ff0000;"><strong>副交感神経</strong></span>のバランスであり、それらが一日を通して規則的に働くことで質の良い睡眠を促すことができます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="font-size: 12pt;">セロトニン</span></span><br /><span style="font-size: 12pt;">朝日を浴びると体内時計によりセロトニンが分泌されます。</span><br style="font-size: 12pt;" /><span style="font-size: 12pt;">脳内の神経伝達物質であり、主に感情や気分といった精神情緒の安定をコントロールしています。</span><br style="font-size: 12pt;" /><span style="font-size: 12pt;">セロトニンはメラトニンの原料となるためセロトニンの分泌量でメラトニン量も増減します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="text-decoration: underline;">メラトニン</span><br />セロトニンを原料として作られます。<br />睡眠ホルモンと呼ばれ、朝日を浴びると減少しますが、その15~16時間後に分泌され始めます。<br />メラトニンは明るい光で減少し、夜、分泌量が増えると眠気を引き起こします。<br />そのほかに抗酸化作用や抗がん作用があります。卵胞(卵子を包む袋)にはたくさんのメラトニンが含まれており、メラトニンの含有量は卵子や卵巣の質を左右します。<br /></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="text-decoration: underline;">交感神経</span><br />日の出とともに働き始め、血圧、脈拍、血糖値、体温を上げ、体を動きやすいようにします。<br />通常であれば、夜になると交感神経の働きは低下します。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="text-decoration: underline;">副交感神経</span><br />日が暗くなり始めると働きだし、明け方にかけて副交感神経優位の状態が続きます。<br />主に寝ている時や休息しているときに働きます。特に睡眠の質は副交感神経の働きに影響します。</span></p>
<p> </p>
<p> <span style="font-size: 16px;">朝日を浴びると、体内時計によりセロトニン分泌が始まり、交感神経を刺激し目が覚めます。日中は交感神経が働き、日が沈んで暗くなると交感神経機能が段々と低下していきます。そして夜間はメラトニン分泌や副交感神経の働きが活性化され、その状態が夜通し続きます。一日の周期において働く覚醒系、睡眠系に関わるホルモンや神経系は他にもありますが、これらの神経系や内分泌系は体内時計によりコントロールされ、一日を通して規則的に機能しています。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">体内時計の乱れの原因</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">文明社会になる前、人間は「日の出とともに起きて、日が沈んだら寝る」という生活を送っていました。また日中は適度に体を動かし、夜はゆっくりと体を休めて健康を保っていました。ところが高度に社会が発展した現代、照明機器、テレビやインターネット環境、スマートフォンなどがあり、それらは生活に豊かさや便利さをもたらしましたが、一方で、人間本来備わっている体内時計を無視した生活を送って不眠に陥っている人も少なくありません。連日連夜の残業、昼夜逆転した生活、運動不足は体内時計にズレを生じさせ不眠になりやすくなります。また複雑に入り組んだ人間社会において人間関係のもつれから体調を崩し、睡眠障害になることも多いです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">より良い睡眠を促すコツ</span></p>
<p> </p>
<ol>
<li><span style="font-size: 12pt; color: #333399;">朝日を浴びる</span><br /><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 12pt;">朝、太陽の光を浴びると体内でセロトニンが分泌されます。また睡眠ホルモンであるメラトニンは朝日を浴びることで減少しますが、その14時間~16時間後にまた分泌が始まります。寝つきを良くするためにはメラトニンが必要であり、しっかり朝日を浴びることでメラトニンが正常に分泌されます。</span><br /><br /></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #333399;">日中は体を適度に動かす</span><br />睡眠のリズムは「<span style="color: #ff0000;">睡眠欲求</span>」と体内時計による「<span style="color: #ff0000;">覚醒力</span>」により成り立っています。<br />日中、体を動かすことで身体と脳に疲労が蓄積していきます。疲労の蓄積は体にとって害になるものですから、疲労を回復するために体は睡眠を求めるのです。昼間に体を動かした分だけ疲労は蓄積していき、眠たくなっていきます。<br /><br /></span></li>
<li><span style="font-size: 16px;"><span style="color: #333399;">副交感神経優位にする</span><br />主に日中は交感神経が、夜は副交感神経が働きます。特に夜しっかり副交感神経優位に働いていれば質の良い睡眠が保たれますが、疲労やストレスの蓄積により交感神経が常に緊張状態の時は、寝つきが悪かったり、途中で目が覚めたりしやすくなります。起床時に動悸がしたり、昼間のだるさは交感神経の緊張が原因で睡眠不足になっている可能性があります。<br />副交感神経を高める方法としては、<span style="color: #ff0000;">40度前後のお風呂にゆっくりつかる</span>ことです。血液の循環が良くなり、リラックスできます。また入浴は寝る前の2時間前に入ることをおすすめします。人は体温が下がった時(体が冷えた時)に眠たくなります。入浴で温まった体に恒常性機能(体温を正常に戻そうとする機能)が働き、急激に体温が下がるため、寝つきが良くなります。<br /><br /></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #333399;">生活習慣の改善</span><br />もともと人間には体内時計が備わっており、一日の生活リズムを刻んでいます。つまり朝起きて日光を浴びたり、体を動かすことで体内時計は調整されています。夜更かし、運動不足、昼夜逆転の生活は体内時計を乱し、睡眠障害に陥りやすくなります。夜は遅くても12時前までには寝て、起床後は朝日を浴びましょう。<br /><br /></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #000080;">トリプトファンを含む食事を心がける</span><br />セロトニンの原料はトリプトファンです。トリプトファンは乳製品や味噌、納豆、しょうゆなどの大豆製品、動物性たんぱく質に含まれます。メラトニンはセロトニンからつくられますので、積極的にトリプトファンを摂取しましょう。</span></li>
</ol>
<p><span style="font-size: 16px;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 16px;"> <span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">睡眠障害における鍼灸治療の役割</span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">睡眠障害は、中枢神経疾患や循環器疾患、精神疾患(うつ病、不安神経障害など)などの病気や、生活習慣の乱れや心身の疲労が原因で起こります。特にホルモンバランスや自律神経の乱れで不眠に陥ることが多いです。鍼灸の刺激により、脳内でセロトニンやメラトニンの分泌を促したり、交感神経の高まりを抑え、副交感神経優位にする効果があります。鍼灸治療はホルモン分泌促進や自律神経系を整えることでストレス性の不眠や精神疾患による不眠に対して効果的に働きます。<br />長い間不眠に悩まされている、疲労感が常にある、眠りが浅くて寝た気がしないなどお困りでしたら、鍼灸を一度体験してみてはいかがでしょうか。</span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200221170849-5e4f90112df1a_m.jpg' />
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2020-02-08T08:06:00+09:00
診療日のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/3123469
<p><span style="font-size: 12pt;">日曜日、祝際日の診療時間のお知らせです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">2月9日(日) 9:00~14:00</span></p>
<p><span style="font-size: medium;" size="3">2月11日(火・祝) 9:00~14:00</span></p>
<p><span style="font-size: medium;" size="3">になります。よろしくお願いします。</span></p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200208081905-5e3df0693f5b4_m.jpg' />
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2020-02-06T12:27:00+09:00
不妊症と鍼灸治療の効果
https://wayou-sinkyu.com/info/3120419
<p> <span style="font-size: 12pt;">女性の社会進出に伴い初婚の平均年齢が年々上がっている現代、不妊に悩む夫婦は増えている傾向にあり、近年では6組に1組は不妊に悩まされているといわれています。これまで不妊といえば女性側に問題があり不妊治療も女性のみが受けている印象でしたが、近年世界保健機関(WHO)の統計によると不妊の原因が、女性のみにある場合が41%、男女両方にある場合が24%、男性のみにある場合が24%、原因不明が11%という報告があり、合計すると<strong><span style="color: #ff0000;">不妊症の原因の約半数は男性側にある</span></strong>ことが明らかになりました。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">女性不妊の原因</span></p>
<p> </p>
<ol>
<li><span style="font-size: 12pt;" size="3"><span style="color: #000012;" color="#000012"><span style="color: #000080;">排卵因子</span> </span>:視床下部‐下垂体と卵巣とのホルモンの受け渡しに障害がある時に生じます。無排卵、黄体機能不全、卵胞発育不全など</span></li>
<li><span style="color: #000080; font-size: 12pt;">卵管性因子 </span><span style="font-size: 12pt;">:卵子の通り道である卵管が何らかの原因で詰まったり、癒着を起こしている状態。</span><span style="color: #000080; font-size: 12pt;"></span></li>
<li><span style="color: #000080; font-size: 12pt;">子宮性因子 </span><span style="font-size: 12pt;">:子宮は胚が着床する部分。子宮に問題があると胚が着床できなくなる。子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなど</span></li>
<li><span style="color: #000080; font-size: 12pt;">頸管因子 </span><span style="font-size: 12pt;">:頸管粘液不全、頸管炎など</span></li>
<li><span style="color: #000080; font-size: 12pt;">免疫因子 </span><span style="font-size: 12pt;">:精子を除去しようとする免疫反応<span style="font-size: small;" size="2">。</span></span><span></span></li>
<li><span style="font-size: small;" size="2"><span style="color: #000080; font-size: 12pt;">その他 </span><span style="font-size: 12pt;">:子宮内膜症、など</span></span></li>
</ol>
<p><span style="font-size: small;" size="2"><span style="font-size: 12pt;">これらは血液検査や画像所見などで特定できる<span style="background-color: #ccffff;">器質性不妊</span>になります。</span></span></p>
<p><span style="font-size: small;" size="2"><span style="font-size: 12pt;"> 一方原因が特定できない不妊は<span style="background-color: #ccffff;">機能性不妊</span>と呼び、実は女性不妊で最も多いのが原因不明の<span style="color: #ff0000;">機能性不妊</span>であり、女性不妊の<span style="color: #ff0000;">約半数を占めています</span>。</span></span></p>
<p><span style="font-size: small;" size="2"><span style="font-size: 12pt;"> 機能性不妊で重要となるのが、加齢による<span style="color: #ff0000;">卵子の質の低下</span>によるもの。母親のお腹の中にいる胎児の時からすでに卵子の元である卵母細胞が作られ、胎児期5か月頃をピークに、卵母細胞は減っていきます。胎児期に作られた卵子は出生後、20年、30年、40年と少しずつ数を減らしていき、今残っている卵子は=ご自身の年齢ということになります。胎児期に作られた卵子を何十年間と体内に保管しているわけですから、加齢による卵子の老化は避けられません。それに加え、<span style="color: #ff0000;">生活習慣の乱れ</span>、<span style="color: #ff0000;">心身のストレス</span>、<span style="color: #ff0000;">冷え</span>などは体に悪影響を及ぼし、卵子の老化を早めることにもつながります。</span></span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">男性不妊の原因</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 男性不妊は何らかの影響により、受精能力をもった精子が少なかったり全くみられない状態、あるいは精子が受精するために卵子まで十分到達する能力がないことが原因で妊娠に至らないことをいいます。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;" size="3">男性<span><span>不妊の原因となる疾患には、</span></span></span></p>
<div><span style="font-size: medium;" size="3"><span> </span></span><span style="font-size: medium;" size="3"><span>精子が全く見られない「<span style="color: #000080;">無精子症</span>」</span></span></div>
<div><span style="font-size: medium;" size="3"><span> 精子の数が少ない「<span style="color: #000080;">乏精子症</span>」</span></span></div>
<div><span style="font-size: medium;" size="3"><span> 精子の動きが悪い「<span style="color: #000080;">精子無力症</span>」</span></span></div>
<div><span style="font-size: medium;" size="3"></span></div>
<div><span style="font-size: medium;" size="3">があります。<span size="3">これらは精子の質や量、運動に問題があり、この三者を<span style="color: #ff0000;">造精機能障害</span>といいます。その他に精索静脈瘤、閉塞性無精子症、勃起障害(ED)などがあり、これらも男性不妊の原因になりますが、ほとんどの</span><span>男性不妊の原因は精子の質や運動率に問題がある<span style="color: #ff0000;">造精機能障害</span>であり、その造精機能障害の<span style="color: #ff0000;">約半数は原因不明</span>とされています。</span></span></div>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 精子は卵子とは違い出生後も毎日新しくつくられるため、卵子ほどの老化は遅いとみられますが、やはり男性も加齢に伴う精子の質や数、運動率の低下は否めません。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;"><span style="background-color: #ffff00;">不妊症における鍼灸治療の役割</span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 近年、医療機関でも不妊症の治療に鍼灸治療を取り入れられるところが増え、不妊症における鍼灸治療の認知度も高まっております。イギリスでは不妊患者の3人に1人は人工授精や体外受精の妊娠率を高めるために、鍼灸治療を取り入れています。不妊症の鍼灸治療は様々な点で効果が認められますが、一方で検査で明らかになるような疾患、たとえば子宮奇形、子宮内膜ポリープ、卵管周囲癒着症など形状に問題がある「<span style="color: #000080;">器質性不妊症</span>」や、卵子や精子の染色体異常、形態異常(奇形)は鍼灸治療では治すことはできず医療機関での治療が必要になってきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 不妊原因の半数以上は原因不明とされていますが、そのなかには生活環境、習慣、食生活の影響が大いに関係していて、これらの要因が複雑に絡み合っていることが多いように感じます。体内は<span style="color: #ff0000;">自律神経系</span>、<span style="color: #ff0000;">内分泌系</span>、<span style="color: #ff0000;">免疫系</span>、<span style="color: #ff0000;">神経系などのシステムがお互い協調し合い、バランスを保ちながら身体機能を維持しております</span>。このシステム系統がどこか1か所でも乱れれば次々と他の系統もバランスを乱し、体の不調として現れます。悩みや不安などの精神的ストレスの蓄積、日常生活の乱れなどは視床下部に作用して「視床下部‐下垂体‐生殖器」における内分泌系や自律神経系に異常をきたしたり、体の冷えや体の痛み凝りは交感神経の緊張を高め、血流を悪くして生殖器に十分な酸素や栄養が届けられなくなるために、不妊症につながります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 西洋医学では検査で異常がなく原因がわからないものでも、中医学では月経不順、生理痛、肩こり、手足の冷え、むくみ、のぼせなど体にあらわれる症状を重要としていて、何らかの症状があること自体、体の異常だと捉えております。つまり症状を改善することで体全体のバランスが整い、妊娠しやすい体になるという考え方があります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> したがって鍼灸治療でも中医学の考え方をベースに、今ある症状を改善させるための治療を行い、<span style="color: #ff0000;">妊娠するための土台づくり、妊娠しやすい体づくり</span>にしていきます。そのため人工授精や体外受精を行う場合でも</span><span style="font-size: 12pt;">、鍼灸治療を併用することで妊娠率が高まるという報告もあり、鍼灸治療を取り入れている施設も多いです。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff00;">鍼灸治療の効果</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療は</span></p>
<ol>
<li><span style="font-size: 12pt;">自律神経系のバランスを改善</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">内分泌(ホルモン)の乱れを整える</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">鎮痛作用</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">心身のリラックス効果</span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;">筋緊張の緩和<span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"></span></span></span></span></span></li>
</ol>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;">などに期待があります。自律神経系やホルモンの乱れは血行不良や冷えをおこし、卵巣や子宮に十分な酸素や栄養が届けられなくなります。結果、卵子の質の低下や子宮機能不全を招き、それが原因で不妊症や不育症となってしまうこともあるのです。鍼灸治療は自律神経やホルモンのバランスを整えることにより、血行循環が良くなり、卵子の質や子宮環境の改善が期待できます。</span></span></span></span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;">不妊治療は年齢的なこともあり、焦りや不安もあるかと思いますが根気のいる治療だと思います。</span></span></span></span></span><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;"><span style="font-size: 12pt;">不妊の原因が女性だけではなく、男性側にもあることが明らかになっている現在、鍼灸治療をご夫婦で受けに来院されることが多くなりました。将来子供がほしいと思っている方、あるいは現在不妊治療をうけているが妊娠できなくて困っている方は鍼灸治療を試してはいかがですか。体質を変える、妊娠しやすい体づくりを始めることが妊娠への近道かもしれません。</span></span></span></span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200207180534-5e3d285e5a917_m.jpg' />
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2020-02-03T16:00:00+09:00
ストレスによる体の不調
https://wayou-sinkyu.com/info/3114677
<p> <span style="font-size: 12pt;">学校や職場での身体的疲労や人間関係での悩み、朝の満員電車、家事や子育てなど、ストレスとなる要素はたくさんあり、生活している上でストレスは誰もが多少なりとも感じていると思います。また成熟した社会の中において、相手の期待に応えるために、社会のシステムに合わせるために体の状態を顧みず、ムチを打って体に負担をかけ続けてはいないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">ストレスは身体に悪いものと思われがちですが、全てのストレスが悪いのではなく、適度なストレスであれば体に緊張感を与え、生活にメリハリをつけてくれます。ストレスにも肉体労働やケガ、病気といった<strong><span style="color: #333399;">身体的ストレス</span></strong><span style="color: #333399;"></span>と悩み、不安、怒、快不快などの<span style="color: #333399;"><strong>精神的ストレス</strong><span style="color: #b00000;" color="#b00000"></span></span>があり、これらのストレスが短期間であれば体への影響は少ないですが、長期間にわたりストレスがかかり続ければ心と体は徐々に弱っていき、症状として体にあらわれてきます。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">ストレスと体の関係</span></p>
<p><span style="font-size: 8pt;"> <span style="font-size: 12pt;">ストレスは仕事や家事、人間関係で日々感じることがあるかと思いますが、そのストレスは大脳の一部である大脳辺縁系という場所で生じています。大脳辺縁系というところは食欲、睡眠、性欲などの<span style="color: #3366ff;">本能的欲求</span>や快不快、悲しい、怒り、恐怖などの<span style="color: #3366ff;">感情・情動</span>をつかさどっています。そして大脳辺縁系で生じた<span style="background-color: #ffcc99;">ストレスはすぐ下の領域にある<strong>視床下部</strong>というところに作用し様々な生理反応を引き起こしますが</span>、この視床下部は生命維持をしていく上でとても大事なところなんです。</span></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 視床下部は<span style="color: #ff0000;"><strong>自律神経系</strong></span>、<span style="color: #ff0000;"><strong>内分泌系(ホルモン系)</strong></span>、<span style="color: #ff0000;"><strong>免疫系</strong></span>をコントロールする中枢であり、私たちの体は、この三者の機能を視床下部がうまく調節してくれるおかげで、気温や気圧等の外部環境の急激な変動があっても、体内環境(体温や血圧等)を一定に保つことができるのです。前回お話いたしました、交感神経や副交感神経である自律神経系の問題、ホルモンバランスの問題、免疫系の問題のほとんどは視床下部の機能低下が原因であらわれます。日々生活の中で生じる適度なストレスでは視床下部に作用して、自律神経系、内分泌系、免疫系を介して、体がストレスに負けないように順応しようとします。この反応はストレスから身を守る“防御反応”として体になくてはならない反応なんですが、過剰なストレスや長時間のストレス状態が続くと視床下部は疲弊してしまう上に、コントロール下にある自律神経系、内分泌系、免疫系のバランスも乱れてしまい、体に様々な症状を引き起こします。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><span style="background-color: #ffff99;"><span style="background-color: #ffffff;"></span><span style="font-size: 14pt;">ストレスが原因でおこる症状</span></span></span></p>
<p><span style="font-size: 8pt;"><span style="font-size: 10pt;"> <span style="font-size: 12pt;">ストレス増大は視床下部から放出されるホルモンが増え、そのホルモンが中枢(心)に作用すると<span style="background-color: #ffcc99;">不安やイライラ</span>が生じ、身体に作用すると<span style="background-color: #ffcc99;">自律神経失調症</span>などの症状があらわれます。具体的にどのうような症状が体にあらわれるかというと</span></span></span></p>
<ul>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">座位や臥位から急に立ち上がった時にあらわれる、めまいや立ちくらみ</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">過呼吸症候群</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">片頭痛や筋緊張性頭痛</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">耳鳴り、難聴、めまいを伴うメニエール症候群</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">首、肩コリの悪化、易疲労</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">食欲不振や動悸、不眠症</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">冷え、のぼせ</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">ホルモンバランスの乱れによる生理不順、生理痛、不妊</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">喉の異物感、つっかえ感</span></strong></span></li>
<li><span style="font-size: 12pt;"><strong><span style="color: #003366;">パニック障害</span></strong><strong><span style="color: #003366;"></span></strong></span></li>
</ul>
<div><span style="font-size: 12pt;"><span style="color: #003366;"> </span>などがあらわれます。</span></div>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> また、自律神経系、内分泌系、免疫系の中枢は視床下部という同じ領域にあるため、お互いに影響し合っていて、一つの系統でトラブルが生じたら他の系統まで影響が及ぼしやすくなります。新潟大学医学部名誉教授 故阿保徹先生は自律神経と免疫系の関連性を研究をされていた偉大な方で、阿保先生の一連の著書には「交感神経が緊張すると免疫系の<span style="background-color: #ffcc99;">顆粒球が増え</span>、副交感神経が働くと免疫系の<span style="background-color: #ffcc99;">リンパ球が増える</span>」 と伝えております。つまり不安、イライラ、心身の疲労などでストレス状況下にある時は、交感神経の高まりによって顆粒球が増え、心身リラックスして体が休息している時は、副交感神経の高まりによってリンパ球が増えているということになります。顆粒球やリンパ球は病原体から体を守ってくれる大事な免疫細胞ですが、ときに交感神経が過緊張して顆粒球が増えすぎると、逆に体に不利益な反応が起こり、さまざまな疾患を引き起こしてしまいます。阿保先生によると顆粒球の増加は、自分の体の組織を破壊し<strong>胃潰瘍</strong>、<strong>潰瘍性大腸炎</strong>、<strong>過敏性大腸症候群</strong>、<strong>慢性関節リウマチ</strong>、<strong>がん</strong>などの原因になるといっております。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 14pt; background-color: #ffff99;">ストレスによる体の不調を軽くするコツ</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 同じストレスの状況下に置かれていても、そのストレスに対しての受け止め方は人それぞれ違い、平然としている人もいれば、それを引きずってしまったり、それがきっかけで体調を崩す人がいたりと症状がでるかでないか、症状の出方や程度は人それぞれ異なります。それはその人の性格、気質などによりストレスによる対処適応能力が違うからです。とくに性格として多いのが「<span style="color: #000080;">生真面目</span>」「<span style="color: #000080;">几帳面</span>」「<span style="color: #000080;">妥協を許さない</span>」といった自分に厳しい方に多く見受けられます。また仕事一辺倒にもくもくとこなすタイプの人は、あることがきっかけで一度つまずいてしまうと、崩れ落ちるように体調が悪化しすくなります。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 性格というものは持って生まれたものですから簡単には変えられませんが、症状がでるということは体からの信号でもあります。まず「少し妥協する」「自分に甘える」「自分を労わる」というところから初めてみてはいかがでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> そしてつらいこと、悲しいこと、イライラすること、不安に思うことは全部吐き出しましょう。今持っている感情を理性で押さえつけてしまうと、視床下部が制御不能になり自律神経系、内分泌系、免疫系に影響が及び様々な症状を引き起こします。気心知れた友達や会社の同僚としゃべったり、楽しいことをして発散したり、時には泣いたりすることも大事です。一瞬でもいいので嫌なことから解放しましょう。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> お風呂が嫌いでなければ、熱すぎないお風呂にゆっくりとつかりましょう。体の芯まで温めることでとてもリッラクスでき、副交感神経が働きます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療はストレスによって引き起こされる症状を軽減するだけではなく、脳の神経伝達物質でリラックス効果のあるセロトニン、症状の発現を抑えるオキシトシン、鎮痛効果のあるエンドルフィンの分泌を促す効果があるといわれています。不定愁訴でお悩みの方、なかなか治らないなどお困りの方は鍼灸治療を試されてはいかがでしょうか。また当院では気の流れを促進させ、リラックス効果のある薬膳茶をつくっております。</span></p>
<p><span style="font-size: 10pt;"> </span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200204160312-5e3917300f662_m.jpg' />
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2020-01-27T20:00:00+09:00
自律神経に起因する症状
https://wayou-sinkyu.com/info/3099022
<p><span style="font-size: 12pt;">「動悸がして息苦しい」「めまいや耳鳴りがする」「なんだか体がフワフワして転びそうになる」</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">「首や肩の凝りが強い」「体を休めてるつもりでもだるくて疲労感が抜けない」</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">でも病院で診てもらっても、原因がわからなくて適切な処置が受けられない。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">では一体どうすればいいんだろう.......。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">人生でこのような経験が一度はあるのではないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">これらの症状の多くは自律神経の乱れから生じているケースです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">生活環境や職場でのストレス、人間関係の悩み、疲労の蓄積などストレス社会に生きている私たちの心や体はこのようなスト</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">レスに対して容易に崩れやすく、それが原因で病気に発展するケースは少なくありません。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="color: #ff0000; font-size: 12pt;"><strong>自律神経とは</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">自律神経とは内臓機能を調節している神経のことを言います。心臓は止まるわけにはいかないので寝て</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">いる時でもトントンと心臓が動くように働きかけ、起きている時は血液が重力によって下がらないよう</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">に血圧をコントロールしていたり、胃や腸で消化吸収のコントロールをしていたり、常に体内環境を一定に</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">保とうとしています。それも<b><span style="background-color: #ffff00;">自分の意思とは関係なしに無意識下で内臓をコントロールしている</span></b>高性能</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">な神経なのです。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">その自律神経は大きく分けて2つに分けられます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> <span style="color: #ff0000;"><strong> 交感神経</strong></span>・・・緊張時、恐怖感、イライラしている時、興奮している時に強くはたらきます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 血管を収縮させ血圧を高める、心臓を働かせ心拍数を増やす、胃腸の働きを抑え</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 緊張させるなど車に例えると<span style="color: #000080;">アクセル</span>の役目を果たします。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> <span style="color: #ff0000;"><strong>副交感神経</strong></span>・・・主にリラックスしているときに働いていて、<span style="color: #000080;">ブレーキ</span>の役目を果たしています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 血管を弛緩させる(血流を促す)、心臓を落ち着かせ脈拍を減らす、胃腸での消化吸</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> 収を促しエネルギー補給を行うなどの働きがあります。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 12pt;">この交感神経と副交感神経は一対ずつ内臓を支配し、拮抗しながらシーソーのようにバランスをとっていま</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">す。自律神経は一定のリズムや周期があり、起床後から日中活動時は<span style="color: #ff0000;"><strong>交感神経が優位</strong></span>に、日没後から段々</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">と副交感神経の活動が高まり、睡眠中には<span style="color: #ff0000;"><strong>副交感神経が優位</strong></span><strong></strong>になります。これが自律神経本来の正常な働き</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">なのですが、ストレスの蓄積や情緒不安定、疲労の蓄積、生活習慣の乱れなどにより自律神経のバランスは</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">段々と崩れていきます。この自律神経の乱れは様々な症状となって体にあらわれます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>「めまいやふらつき、耳鳴りがする」「睡眠はとれているが寝た気がしない」「常に体がだるい」「首肩こ</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"><strong>りが気</strong><strong>になる」「手足が冷える」</strong>といった症状は背景に病気が隠れていることもありますが、原因がわからな</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">いそのほとんどは<span style="background-color: #ffff00;">交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがスムーズにおこなわれ</span><span style="background-color: #ffff00;">ていないため</span>にあらわ</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">れている症状なのです。多くは交感神経優位になりやすく加齢とともに副交感神経の機能は衰えてきますので</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">そうなると家で休んでいる時や睡眠時にも交感神経は亢進状態にあり、血流は滞り、内臓は緊張しっぱなし、</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">疲労感が抜けなくなるのです。(副交感神経優位の時もあります)</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;"> </span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">鍼灸治療の目的の一つは、体表からの刺激を介して自律神経にアプローチすることにあります。これまでの研究結果</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">には、鍼灸刺激が<span style="background-color: #ffff00;">亢進した自律神経には沈静化させる</span>働きがあり、逆に<span style="background-color: #ffff00;">自</span><span style="background-color: #ffff00;">律神経の働きが悪い時</span><span style="background-color: #ffff00;">には活性化させる</span>働</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">きがあるという報告があります。臨床でもこれまで治らなかった症状が良くなったと喜ばれる患者さんが何人もいら</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">っしゃいます。長年症状に苦しんでいる方、治らないと諦めかけている方、多くの症状に悩んでいる方は一度鍼灸治療</span></p>
<p><span style="font-size: 12pt;">を体験してみてはいかがですか。</span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000; font-size: 12pt;"><span style="color: #ff0000;"> </span></span></p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200128174327-5e2ff42fa639a_m.jpg' />
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text/html
2020-01-25T10:35:00+09:00
1/26(日)の診療のお知らせ
https://wayou-sinkyu.com/info/3082634
<p> </p>
<p>1月26日(日)は9:00~13:00まで診療しております。</p>
<p>体の不調でお困りの方お気軽にご相談ください。</p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200125105620-5e2ba0441fd92_m.jpg' />
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text/html
2020-01-24T07:00:00+09:00
腰痛とその特徴
https://wayou-sinkyu.com/info/3061873
<p>人生で一度は経験してるであろう腰痛</p>
<p>平成28年実施の国民生活基礎調査で腰痛の有訴者率は</p>
<p>男性では<span style="background-color: #ffff99;">1位</span> 女性では<span style="background-color: #ffff99;">2位</span>となっています。</p>
<p>腰痛は</p>
<p>腰椎椎間板ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 脊椎分離・すべり症 変形性脊椎症、のような構造に変化がありレントゲン画像やMRI画像などの検査で<span style="background-color: #ffff99;">原因が特定できる</span><strong><span style="color: #ff6600;">特異的腰痛</span></strong>と画像所見や血液検査などをしても<span style="background-color: #ffff99;">原因がわからない</span><strong><span style="color: #ff6600;">非特異的腰痛</span></strong>に分けられます。</p>
<p>今や国民病と言われているほど非常に多い腰痛ですが、実は腰痛を訴える人の約85%は<strong><span style="text-decoration: underline;">非特異的腰痛</span></strong>で</p>
<p>診断名には「腰痛症」とか「坐骨神経痛」などとつけられています。</p>
<p>腰痛のほとんどが原因のわからない非特異的腰痛ということですが、これは単に画像や数値にあらわれないだけであり、徒手的検査や理学検査をすれば原因はみつかります。</p>
<p>では何が原因で痛みがでるかというと</p>
<ul>
<li><span style="color: #0000ff;">腰部、臀部周辺の筋筋膜性の問題</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">筋力低下による問題</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">腰椎椎間関節の問題</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">股関節腰部周辺の関節柔軟性低下による問題</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">胸郭(肋骨で覆われている部分)の可動性低下</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">腰椎椎間板の問題</span></li>
<li><span style="color: #0000ff;">手足の動きと体幹筋との協調性の問題</span></li>
</ul>
<div>などなど一言で腰痛といっても原因は様々です。</div>
<div>一概には言えませんがたくさんの要因が複雑に絡んでいることがほとんどです。</div>
<div>これらの問題は<span style="background-color: #ffff99;">身体の機能不全を有している</span>あらわれであり、この機能不全を改善させないことが慢性腰痛に移行する原因であり、まだ我慢できないほどの痛みじゃないから大丈夫だと放置していると加齢とともに痛みは悪化してしまいます。</div>
<div>なので軽い痛みでも放っとかないで早めに改善しときたいですね。</div>
<div></div>
<div></div>
<div>当院では症状の改善だけではなく、この先何年何十年と健康で痛みや病気に負けない身体づくりをモットーに身体がより理想的な姿勢や動作の獲得を目指して手技や運動療法も行っておりますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。</div>
<div></div>
<div></div>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200124104213-5e2a4b75aac12_m.jpg' />
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text/html
2020-01-23T07:00:00+09:00
肩こりについて
https://wayou-sinkyu.com/info/3056287
<p> </p>
<p>患者さんが訴える症状で特に多いのが肩こり。</p>
<p>現在では長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、肩こりは私たちにとって避けられない症状でもあります。</p>
<p>場首から肩の張りや痛み、首の後ろ側から後頭部あるいは側頭部にかけて放散するつっぱり感などの症状がみられる「肩こり」は、特別な病気が見当たらない<strong>頸肩腕症候群</strong>が多いですが、20代だと<strong>胸郭出口症候群</strong>、中高年では<strong>頸椎椎間板ヘルニア</strong>、<strong>頚椎症</strong>や<strong>後縦靭帯骨化症</strong>などの病気のこともあります。</p>
<p>肩こりで一番多いとされる「頚肩腕症候群」ですが、主な原因は首、肩、肩甲骨周辺の筋肉疲労です。人は寝ている時以外、体を支えるために筋肉は常に緊張しています。特に活動時は視野を確保しなければいけないため、立っている時や座って作業している時でも首や肩周りの筋肉は頭を持ち上げて、常に緊張を保っています。主に疲労しやすい筋肉は<strong><span style="color: #000080;">僧帽筋</span></strong>、<strong><span style="color: #000080;">肩甲挙筋</span></strong>、<strong><span style="color: #000080;">板状筋</span></strong>、<strong><span style="color: #000080;">菱形筋</span></strong>などがありますが、これらの筋肉が疲労してくると、筋肉は縮こまって過緊張をおこし、血行不良が生じます。そして血行不良に陥ることで乳酸や炎症物質を流すことができず、そこに蓄積していき痛みがおこります。</p>
<p> </p>
<p>首の骨(頸椎)には約5,6㎏ぐらいの重さがある頭がのっていて、その頭を首肩周りの筋肉が支えています。</p>
<p> </p>
<p><span style="color: #ff0000;"><strong>頭の傾ける角度により首肩にかかる負荷は増大する</strong></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="text-align: left; color: #45513d; text-transform: none; text-indent: 0px; letter-spacing: normal; font-family: Times New Roman; font-size: 13.33px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; text-decoration: none; word-spacing: 0px; display: inline !important; white-space: normal; word-break: break-all; zoom: 1; orphans: 2; float: none; -webkit-text-stroke-width: 0px;">米ニューヨーク市の脊椎専門のクリニックの</span><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #f7f8f4; color: #45513d; font-family: Times New Roman; font-size: 13.33px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-break: break-all; word-spacing: 0px; zoom: 1;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff; color: #333333; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif; font-size: 100%; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: 1px; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-spacing: 0px;">ケネン・ハンスラージ先生によると、頭が前に</span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #f7f8f4; color: #45513d; font-family: Times New Roman; font-size: 13.33px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-break: break-all; word-spacing: 0px; zoom: 1;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff; color: #333333; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif; font-size: 100%; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: 1px; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-spacing: 0px;">15度傾けると<span style="background-color: #00ffff;"><strong>12㎏</strong></span></span></span></span><span style="color: #ff0000;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #f7f8f4; color: #45513d; font-family: Times New Roman; font-size: 13.33px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-break: break-all; word-spacing: 0px; zoom: 1;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff; color: #333333; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif; font-size: 100%; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: 1px; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-spacing: 0px;">、30度傾けると<span style="background-color: #00ffff;"><strong>18㎏</strong></span>、40度傾けると<span style="background-color: #00ffff;"><strong>22㎏</strong></span>、60度傾けると<b><span style="background-color: #00ffff;">27㎏</span></b></span></span></span></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #f7f8f4; color: #45513d; font-family: Times New Roman; font-size: 13.33px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-break: break-all; word-spacing: 0px; zoom: 1;"><span style="display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff; color: #333333; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif; font-size: 100%; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; letter-spacing: 1px; orphans: 2; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-spacing: 0px;">の負荷が頸椎、首肩周辺の筋肉にかかると言っています。</span></span></span></p>
<p><span style="color: #001000; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif;" color="#001000" face=""メイリオ",Meiryo,"ヒラギノ角ゴ Pro W3","Hiragino Kaku Gothic Pro",Osaka,"MS Pゴシック","MS PGothic",sans-serif">つまり<strong>頭が前に、下に、傾けば傾くほど首肩にかかる負担は増大していく</strong>ことになります。</span></p>
<p><span style="color: #001000; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif;" color="#001000" face=""メイリオ",Meiryo,"ヒラギノ角ゴ Pro W3","Hiragino Kaku Gothic Pro",Osaka,"MS Pゴシック","MS PGothic",sans-serif">「肩こり」は姿勢不良からくる筋疲労が原因でおこること多いですが、その他にも長時間の同じ姿勢の維持、目の酷使、ストレスや冷えも</span></p>
<p><span style="color: #001000; font-family: 'メイリオ',Meiryo,'ヒラギノ角ゴ Pro W3','Hiragino Kaku Gothic Pro',Osaka,'MS Pゴシック','MS PGothic',sans-serif;" color="#001000" face=""メイリオ",Meiryo,"ヒラギノ角ゴ Pro W3","Hiragino Kaku Gothic Pro",Osaka,"MS Pゴシック","MS PGothic",sans-serif">肩こりに関係しております。</span></p>
<p> </p>
<p><span style="color: #000000;" color="#005500">また肩こりが悪化すると</span></p>
<ul>
<li><span style="color: #339966;">締め付けられるような頭の痛み</span></li>
<li><span style="color: #339966;" color="#005500">めまい、吐き気、嘔吐、ふらつきなどを伴う自律神経症障害</span></li>
<li><span style="color: #339966;" color="#005500"><span color="#005500">視力の低下、目の痛み、目の乾き、かすみ目</span></span></li>
<li><span style="color: #339966;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">噛み合わせが悪い</span></span></span></li>
<li><span style="color: #339966;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">手のしびれや冷え</span></span></span></li>
</ul>
<p><span style="color: #000000;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">など様々な症状があらわれます。</span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #000000;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">肩こり歴が長ければ長いほど治りづらくなりますので、少しでも調子が悪いと感じたら早めに治療することをおすすめします。</span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #000000;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">当院では症状の施術だけではなく、痛みやストレスに負けない体づくりをモットーに運動療法を行っておりますので、少しでも</span></span></span></span></span></span></p>
<p><span style="color: #000000;" color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500"><span color="#005500">気になることがあればお気軽にご相談ください。</span></span></span></span></span></span></span></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p><br /><img src='https://cdn.goope.jp/88825/200122150905-5e27e701249de_m.jpg' />