お知らせ
肩こりについて
患者さんが訴える症状で特に多いのが肩こり。
現在では長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、肩こりは私たちにとって避けられない症状でもあります。
場首から肩の張りや痛み、首の後ろ側から後頭部あるいは側頭部にかけて放散するつっぱり感などの症状がみられる「肩こり」は、特別な病気が見当たらない頸肩腕症候群が多いですが、20代だと胸郭出口症候群、中高年では頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症や後縦靭帯骨化症などの病気のこともあります。
肩こりで一番多いとされる「頚肩腕症候群」ですが、主な原因は首、肩、肩甲骨周辺の筋肉疲労です。人は寝ている時以外、体を支えるために筋肉は常に緊張しています。特に活動時は視野を確保しなければいけないため、立っている時や座って作業している時でも首や肩周りの筋肉は頭を持ち上げて、常に緊張を保っています。主に疲労しやすい筋肉は僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、菱形筋などがありますが、これらの筋肉が疲労してくると、筋肉は縮こまって過緊張をおこし、血行不良が生じます。そして血行不良に陥ることで乳酸や炎症物質を流すことができず、そこに蓄積していき痛みがおこります。
首の骨(頸椎)には約5,6㎏ぐらいの重さがある頭がのっていて、その頭を首肩周りの筋肉が支えています。
頭の傾ける角度により首肩にかかる負荷は増大する
米ニューヨーク市の脊椎専門のクリニックのケネン・ハンスラージ先生によると、頭が前に
15度傾けると12㎏、30度傾けると18㎏、40度傾けると22㎏、60度傾けると27㎏
の負荷が頸椎、首肩周辺の筋肉にかかると言っています。
つまり頭が前に、下に、傾けば傾くほど首肩にかかる負担は増大していくことになります。
「肩こり」は姿勢不良からくる筋疲労が原因でおこること多いですが、その他にも長時間の同じ姿勢の維持、目の酷使、ストレスや冷えも
肩こりに関係しております。
また肩こりが悪化すると
- 締め付けられるような頭の痛み
- めまい、吐き気、嘔吐、ふらつきなどを伴う自律神経症障害
- 視力の低下、目の痛み、目の乾き、かすみ目
- 噛み合わせが悪い
- 手のしびれや冷え
など様々な症状があらわれます。
肩こり歴が長ければ長いほど治りづらくなりますので、少しでも調子が悪いと感じたら早めに治療することをおすすめします。
当院では症状の施術だけではなく、痛みやストレスに負けない体づくりをモットーに運動療法を行っておりますので、少しでも
気になることがあればお気軽にご相談ください。